オーディオ投資に失敗はつきもので、我が家の歴史を振り返ってみても数知れぬほどの屍が累々と横たわっており、ときどき臍(ほぞ)をかんでいるのは言うまでもない。
ところが・・。
先日の「ハイエンドオーディオフェア」で、1千万円前後の高額の機器を見たり聴いたりしていると、感覚が麻痺してきて少しぐらいの失敗は何てことはないなあとちょっと気が大きくなった(笑)。
で、スケールはやや小さくなるがもうひとつ気が大きくなる話を~。
先日来、オークションに出品されていた「WE300A」真空管について、気になって仕方がなかったが、このほどようやく落札の運びになった。
出品者の解説によると、
およそ90年前に造られた初期型で形状はほぼ揃っています。モノラルの時代の品なので2本揃うのは極めて貴重です。ガラス内部の付け根に両方とも 12-31 と書かれています。同一ロットを意味するかもしれません。
約30年前に中古で購入。出力6Wのシングルアンプの軽い動作で使用。これまでノイズもなく良い音で正常に動作していました。
フジソクの精度の良い真空管測定器で測定した結果は、共に正常範囲です。購入当時からほとんど特性は変わっていません。
エミッション特性はともに150mA位まで伸びていて良好です。ゲッターは濃くてかなり大きいです。真空度は高いようです。ゲッター金具はカップ状です。
WE300A 初期型 でWEB検索すると詳しいことがいろいろと出てきます。
とまあ、以上のとおりだが真空管の世界はいろいろと「ご先達」がおられるのでとても自分ごときの出る幕はないが、音のいい出力管といえば英国では「V503(DA30)」 「PP5/400(PX25)」あたりで、米国では「WE300A」 「WE300B(刻印)」くらいではなかろうか・・。
とりわけ「WE300A」は時代が古いこともあってめったに見かけないし、マニア垂涎の的であることは疑いない。
画像によると「ブルーの光」が綺麗に輝いているが、管内の真空度が高いとこういう色が出てくるので程度はメチャ良さそう。
とはいえ、いまさら購入する気はさらさらないので興味の焦点は「落札額」がいったいいくらになるのか~。
ちなみに、開始価格は「100万円」、落札日は「26日」(日)。
そして、もったいぶらずに明らかにすると落札額は「160万1千円」なり!
数年前のことだが「WE300B刻印」がたしか100万円だったので、それをはるかに上回る金額!
ウ~ン、泣いても笑っても真空管の ”とどのつまり” は「ウェスタン」ですか・・。
この内容に共感された方は積極的にクリック →