いつも拝読させてもらっている「H」さんのブログ。
とても耳が良い方だし、すこぶるご熱心なオーディオ愛好家で貴重なオーディオ情報が満載されているが、いつぞやのブログの一節に次のようなことが書いてあったのが印象に残っている。(勝手ながら無断引用させてもらいます)
「目の前の(レコード・プレイヤーの)2本アームですが、私の性分では1本で良さそうです、どちらかに優劣が判断出来たら、悪い方は使わないです。」
とてもはっきりした価値観で爽快ですね!
どうやらオーディオ愛好家も2種類のタイプに分けられそうです。
「H」さんのように優劣が判断出来たら潔く悪い方はあっさり切り捨てるタイプと、もう一つは簡単に諦めずに二番手を一番手に近づけるよう悪戦苦闘する、いわば「執念深いタイプ」。
皆様はどちらに組みしますか?
自分は後者のタイプです。竹を割ったようなサッパリした性格ではないし、往生際(おうじょうぎわ)の悪い かなり引きずるタイプですね(笑)。
そういうわけで「二番手以下を少しでも一番手に近づける」ような しつこい 具体例を挙げてみよう。
で、ここ1週間ほど耳を傾けているこのスピーカー「PL100」。
どんなに気に入った音が出ていても「脳はマンネリを嫌う」(音を音楽に変換するのは脳ですからね!)ので、ぼちぼち飽きが来つつある頃だがこのスピーカーには以前にも書いた通りかなり手こずった。
仕様がインピーダンス4Ω、能率88dbとくれば古典管を使った真空管アンプでは無理ですよね~。
しかし、その無理を何とか通そうと、1日がかりで実験を繰り返してベスト1に「PX25シングル」アンプ、2番目として「2A3シングル」アンプを選出したのは先日のブログに搭載した通り。
すると、日が経つにつれ2台だけではちょっと淋しいんだよなあ・・と、またぞろり浮気心が~(笑)。
目を付けたのがこのアンプ。
お気に入りの「LS7シングル」だが、テレビの再生音では違和感がなかったものの、音楽の再生となると途端に歪みっぽくなってアウトだったのは既述通り。
しかし、どうにも未練が残る・・、簡単に諦めるのは惜しい・・、そこで試しに整流管を「80」からやや強力な「83V」(RCA:刻印、画像右端)に代えてみた。前段管の「AC/HL」、出力管の「LS7」はそのままである。
すると何とまあ・・、あの歪みっぽさがかなり消えたのである。
たとえば「エンヤ」の名曲「MAY・IT・BE」で、2~3か所にわたって少し歪むくらいでほかは見事に許容範囲に収まったのには驚いた!
普段クラシックを聴くのならこれで十分だなあ。
整流管の威力・・、チャレンジ成功・・、この しつこさ を勉学や社会生活にもっと発揮していればもっと大成できたかもなあ~(笑)。