「孝行したいときに親は無し」・・、誰しもが耳にタコができるほど馴染んだ言葉だと思うが、改めてその意味は「親の気持ちがわかるような年になって孝行がしたいと思っても、もう親はいない。 親の生きているうちに孝行しておけばよかったと後悔することが多いということ。」(大辞泉)
これを、無理やり「音楽&オーディオ」にこじつけると、「いきなり難聴が襲ってきて音楽を楽しめなくなることがあるので健常な今のうちに大いに楽しんでおこう」。
なぜこういう心境に至ったかというと、昨日(5日)見知らぬ方から次のようなメールをいただいたから~。
匿名ということで、無断でご紹介させていただきます。
「こうして 初めての方に メールするのは 初めての事です。はじめて此のブログを読ませていただいたのが1年前ぐらいでしたか。
オーディの話、他の色々な話題などなど 毎日楽しみにしています。
私、84歳 音楽を聴き始めたのは 60年以上前。
親父にねだって買ってもらった当時 トライアンプと言っていた FM,プリ、メインアンプが一緒になっていた
機器(モノーラル)でした。
パイオニア製で、まだ福音電気と呼ばれていた頃の話です。
勿論FMもモノ放送の時代。FM放送が始まって直ぐの頃です。
39800円でしたか、無論 真空管でした、それにクライスラーの20インチウーハー+高音セットのボックス。
これは1万円だったはずです。高校3年の時です。うれしかったですね。
それから現在までーーー。
今は、球のアンプ使用、SPUで 聞くのは90㌫がレコード。クラシックが60㌫他ジャズ、歌です。
4年前から片方の耳が突発性難聴にかかってしまいほとんど聞こえず、昔感じられていた演奏会場の雰囲気、演奏者のたたずまいなど わかりにくくはなっていますし、高音も聞こえなくなってきて寂しいかぎりです。
ブログ主様も いずれは経験されるかもです。今の幸せを大切になさってください。
今日メール差し上げたのは、オーディオの話ではなく(こちらは又いつか お聞きしたい事など多くありますのでその時によろしくお願いいたします) 何時も 載せておられる写真の事でです。
今日の写真も気に入りましたが ご本人様が撮っておられるのでしょうか。すばらしい写真が何時も載っていますので 文章もそうですが楽しみにしています。
私も新聞社の写真部で35年間 毎日仕事にしていましたので 撮影の苦労などもよく理解できるんですが。
最初はスピグラ、3年後ぐらいからニコンになって、フィルムもモノクロからカラー、現像も皿現像から自動現像へ。そして撮影機材も露出設定、ピントも自動、昔はこれがちゃんと出来るのがカメラマンの最初の腕でした。
作品のセンスなどは 其れからの話でしたね。
最後の2年ぐらいでしたか、デジタルに変わり、あらゆるものが自動になってきて卒業でした。
考えれば 私達の年齢が 映像機材の進化、変化をすべて経験している最後の人間です。
私の5年後の後輩達はもうスピグラ、シートフィルムの皿現像の世界は知らない時代でしたから。
これからもよろしく、又メール差し上げます。
写真、7-8年前に家内とスキー旅行に行った時の写真です。ごらんになってください。」
以上のとおりです。
「人生」そして「音楽&オーディオ」の大先輩からこうしてメールをいただけるなんて、ブログ冥利に尽きます!
さっそく「写真のプロ」宛て次のような返信を差し上げました。
「メールありがとうございます。人生そして音楽&オーディオ歴の大先輩に拙ブログをご愛読していただき恐縮と感謝です。大いに励みになります。
わたしは馬齢を重ねて当年77歳になりますが、難聴どころか持病がありますのでいつ天に召されてもおかしくありません・・、お説のように今を大事にしたいと痛切に感じます。
それから、写真の件ですが高校時代の同級生(神奈川県)の配信から借用しています。
ニコン・カレッジに長年通っているベテランです。カメラは当然のごとくニコンといってました。
今後ともご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。お写真楽しみに待ってます」
そして、ご愛読歴「1年」ということでまだ日も浅い方・・・、「(過去ブログの)複製大いに有効!」と意を強くしましたぞ(笑)。
最後に、同封されてきた「素晴らしいお写真」をご紹介させていただこう。