クラシック愛好家なら「ワグネリアン」という言葉をご存知のはずですよね!
とはいえ、読者の中にはジャズ愛好家もいらっしゃることだろうし、確率は五分五分くらいかな~。
一言でいえば「リヒャルト・ワーグナー」(1813~1883年)の音楽が好きで好きでたまらない連中を指す。
昨日(1日)のこと、梅雨真っ只中の鬱陶しい気分を吹き飛ばそうと久しぶりに「ワルキューレ」(ショルティ指揮)を聴いてみた。
すると「威風堂々と辺りを睥睨(へいげい)する」かのような独特の音楽に大いに痺れてしまった。
平たくいえば、自分がまるで天下の英雄になったかのような痛快な気分とでもいおうか・・、なるほどとワグネリアンの心境の一端が分かるような気がした。
そういえば第二次世界大戦のさなか、あの「ヒトラー」(ドイツ)が聴衆を鼓舞するのにワーグナーの音楽をよく利用していたことは有名な話。
たとえ一時的にせよ「こういう錯覚」を起こさせてくれるのだから「凄い音楽」である。
これまでにもたびたびワーグナーの音楽に親しんできたがこういう気分になったのは初めてで、これは明らかにオーディオ・システムのおかげ・・、というか豊かな低音域を誇る「ウェストミンスター」(改)の面目躍如といったところかな~(笑)。
あの「五味康佑」さんの言葉・・、「オートグラフはワーグナーを聴くためにつくられたスピーカーだ」と、一脈通じるものがあると思いますよ~。
というわけで、いつものように「熱に浮かされるタイプ」(博多弁でいえば「逆上(のぼ)せもん!」ですな)なので次から次にワーグナー三昧。
聴けば聴くほどに凄い音楽ですよ~(笑)。
で、そのうちいつものように「欲」が出てきた・・、もっとスケール感が出るといいなあ。
というのも、ワーグナーを聴いている限り、通常の音の「彫琢とか艶とか奥行き感」などの「”ちまちま”した音質」の心配は吹っ飛んでしまう、というか、もう ”そこそこ” でいい(笑)。
とにかくマッシブで雄大で力強い低音が出てくれればそれで十分な気になるのが不思議。こればかりはもう「ワーグナーの魔法」にかかったとしか言いようがない。
で、この低音域に相応しいアンプをあてがうとなると、我が家の9台のアンプの中では「EL34プッシュプル」アンプにとどめを刺すといっていい。
我が家では一番の「力持ち」だが、やや繊細さに欠けるところがあって、日頃はめったに登板の機会が無いアンプ・・。
こうして「ワーグナー」さんのおかげで、眠っていた「アンプ」が見事に蘇ってくれました~、メデタシ、メデタシ。
以上、音楽ソースに振り回される「悲しいオーディオ」の顛末でした(笑)。
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