「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「真空管の反乱」の続編

2025年01月16日 | オーディオ談義

はるか昔の記事「真空管の反乱」が、たまたま昨日(15日)の過去記事ランキングに珍しく登場していた。

改めて一読してみると、まさに絶好のタイミングの内容なので以下の通り再掲させていただこう。なぜ「絶好の・・なのか?」は後半で明らかにします(笑)。

「ギャー、ガリガリ、バリバリッ!

PX25シングルアンプのスイッチを入れたとたんに右チャンネルのスピーカーから空気を鋭く切り裂くような大きなノイズが出た。いきなりのことなので肝っ玉がぶっ潰れんばかりになって急いでアンプのスイッチをオフ。

「いったい何が起きたんだろう?」と、戸惑うばかり。

とりあえずスピーカーのボイスコイルの破損が心配になったので、別のアンプに繋いで音出ししたところ、すんなり音が出てくれてひと安心。幸い、比較的耐久入力の有る「3ウェイシステム」だったので事なきを得た。

これがもし繊細極まりない「AXIOM80」だったらと思うと背筋がぞっとした。

スピーカーの無事を確認すると、今度は異音の原因究明だ。

アンプに原因があることは間違いないし、それも右チャンネルだけからなのでおそらく真空管、それも出力管だろうとおよその見当がついた。

SPコードを外しているので改めてスイッチオンして、右側の「PX25」真空管を真上から覗いてみたところ、プレートの光の周りが紫色になっている。左側のPX25にそういう症状は見られないのでこれが故障の原因に違いない。

さっそく古典管の泰山北斗「北国の真空管博士」に問い合わせて症状を説明すると、こういう答えが返ってきた。

「ああ、それは真空管内の真空度の低下による故障でしょう。おそらく寿命が来たと思います。真空管はスイッチ・オン・オフ時が傷みやすいので要注意ですよ。しかし、万一大きな異音が出てもスピーカーに衝撃を与えないように回路に対策を施しておきましたので大丈夫だとは思いますが。」

「何しろこれまで全然故障の兆候もなかったのでビックリしました。音が出なくなったり、だんだんと小さくなるような故障ならいいのですが、急に大きな異音が出るのはほんとうに驚きました。こういうケースは初めてですよ。」と返答。

「かなりレアなケースなのでぜひ見てみたいですね。」との博士の言葉に後押しされて後日、症状を確認していただくために該当の真空管を送付することにした。



ご覧のとおりかなり濃い目のゲッタがちゃんと残っているのでうまく復活出来たら「めっけ物」だが、まず無理だろう・・・。

いずれにしても、このアンプの整流管には直熱管を使っていたので、今後、傍熱管(WE422A)を使用することにした。まあ、気休めかもしれないが。

いつも素直に言うことを聞いてくれる真空管だが持ち主へのこういう反乱は珍しい。ちょっと ”いじめ過ぎ” かもしれないので ”働き方改革” が必要かもねえ(笑)。」

という記事でした。

で、なぜこんな古い話を持ち出したかというと、実は現在使っている「WE300B」(1967年製)の寿命と見事にリンクするからです~。

  

これは、同じ「300B」を角度を変えて撮ったものです。

ご覧の通りガラス管の下の方にちょっぴり「ゲッター」(黒ずんだ色)が残っていますね。長寿命で有名な「300B」だけど、このくらいのゲッターではたしてどのくらい寿命があるのだろうかというのがそもそもの疑問です。

ちなみに、ゲッターが十分残った状態での「1967年製のWE300B」のオークション相場は少なくとも「25万円」(1本)くらいはするでしょう・・、かなりのお値段ですよ!(笑)



この300Bアンプはスピーカー「AXIOM80」とメチャ相性が良くて、切り札的な存在になっているが、もし用事で部屋を離れでもしたときに前述したように「ギャー・・」ときて、大切な「AXIOM80」が壊れでもしたら大変~。

そこで、真空管の手練れの方々にお願いです。

この画像から推測して「300B」の寿命と「往生際」が想像出来たらご教示ください。(このアンプでは300Bに対する負荷を極めて低く抑えて長寿命の設計にしてあります)

静かに眠るように大往生してくれるのなら大歓迎だけど、ギャー・・と大騒ぎされるとメチャ高くつきますのでね~、もちろん使わないのが一番だけどそれじゃもったいないしねえ・・(笑)。



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