「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽談義~「内田藤雄さんって、誰?」

2011年02月17日 | 音楽談義

2月16日(水)の早朝、いつものようにパソコンを開いて〔自分の)ブログの「解析」を見ていたところ「検索ワード」に「内田藤雄」とあって14件ほどのアクセスが見受けられた。

「エッ、今ごろ急になぜ?」

「内田藤雄」さんでピンとくる方はよほどの音楽ファンだろう。

もったいぶらずにあっさり明かすと、日本が生んだ国際的なピアニスト「内田光子」さんの厳父〔故人)で、
ずっと以前、ドイツとオーストリアの大使をされた外交官である。

ついでに種明かしをすると内田光子さんがこのたびグラミー賞を受賞されたことに関連して、以前のブログで内田光子さんについての記事の中に「内田藤雄」さんが登場していたので、アクセスが集中した結果だった。

しかし、「グラミー賞ってジャズとかポピュラー音楽部門だけかと思っていたらクラシック部門もあったんだよねえ~」という感じ。

アメリカ発の賞なので基本的にヨーロッパの伝統に根ざしたクラシックとは「
水と油」みたいな印象だが、まあとりあえず「おめでとうございます」。

さて、先ほどの話に戻ってこの2年ほど前の内田光子さんのブログの記事には今でも鮮明な記憶がある。

彼女への思い入れが手伝って、かなり時間をかけて作成した記憶があるので、まだご覧になっていない方、あるいは一度読まれても記憶が薄れた方は是非再度ご覧になっていただきたいと思います。

ブログのアクセス先は次のとおりです。

「女流ピアニスト内田光子さんへの賛美」(2008.12.8)

ところで、今回の受賞はネットによるとクリーブランド管弦楽団との協演でモーツァルト・シリーズの演奏が対象とあった。

なるほど、クリーブランド管弦楽団なのでアメリカ発のグラミー賞というわけで納得。

彼女は1980年代にジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管弦楽団との協演でモーツァルトのピアノ協奏曲を録音している。

自分も20番(K・466)と21番(K・467)がカップリングされたCD〔1985年録音)を持っているが改めて現在、聴いてもやはり名演だと思った。

取り分け、21番の第二楽章はモーツァルトの美の極致といえるもので絶品。もうこれ以上の演奏は要らないというほど。

          

あれからおよそ25年、内田さんのモーツァルトのピアノ協奏曲がどういう進化をみせているか今回の演奏を是非聴いてみたいものである。

クリーブランド管弦楽団といえばかっての常任指揮者「ジョージ・セル」の猛特訓により、アメリカの片田舎のオーケストラから世界のオーケストラへと一気に大躍進した経緯がある。

現在の指揮者は誰だったかなあと「グーグル」で検索してみると、何とあの「フランツ・ウェルザー=メスト」だった。

メストは以前、44セットのオペラ「魔笛」(モーツァルト)を購入して聴き比べをやったときに、まだ若いのに出色の指揮者だったという記憶があり「この指揮者は絶対大成する」と思ったものだった。

指揮者の能力は「オペラ」を聴けばおよそ推し量れるという通説があるが、自分はそれに与(くみ)する一人。

ただし、受賞対象になった今回のシリーズのピアノ協奏曲23番と24番は、ネットのCDジャケットを拝見すると内田さんご自身が指揮と演奏の両方を兼ねられているご様子。

内田さんが単なる演奏に留まらずとうとう指揮者にまで意欲をみせられたかと驚きだが、それがいとも簡単に実現しているという現実は二つ目の驚きで、まさに「飛ぶ鳥を落とす」勢いの内田さんの現状を物語っている。

今後のご活躍が益々楽しみに~。

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