「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~月刊誌「無線と実験」2011年3月号~

2011年02月25日 | オーディオ談義

先日、名古屋のメル友のYさんから次のようなメールが入った。

「私が加入しているオーディオクラブの試聴会が雑誌のMJ(「無線と実験」)に載りました、レポートは私が書きましたので一度今月号を見て下さい。(チューブアンプクラブ豊橋)」

Yさんは同じ英国のグッドマン社のSPユニットを使用され、真空管アンプを愛用されていることから、昨年の12月からメールのやりとりをしている方。

早速クルマで15分ほどの書店に行ってみたものの、お目当ての「MJ」誌が見当たらない。そもそも、月の発売日も、何月号かも分からないので店員さんにも尋ねようがない。

家に戻ってYさんに折り返し、メールしたところ、「MJ誌は名古屋でも置いてない書店があります。毎月、10日が発売日で3月号に該当記事が載ってますが、手元に二冊ありますので一冊を送付しましょう」というご返事。

ありがたく、ご好意を頂戴することにした。

ただ、そのお返しといっては何だが、輸入盤(現在は廃盤)の、スウェーデンのヴァイオリニスト、アーヴェ・テレフセンの、それは、それは美しい音色の曲目が収録されたCDを送付することに。

          

さて、送っていただいたMJ誌を久しぶりに拝見。

オーディオ関係の雑誌は評論家の意見を参考にしたくないので、なるべく見ないことにしているが今回は別。

一読した結果、実に沢山の収穫があった。

まずは、Yさんご執筆の178頁の「第11回チューブアンプクラブ豊橋試聴会」の報告記事を熟読。

およそ70名のオーデォファンが集まって会場を借り切り、欧米の珍しいSPユニットを真空管アンプで試聴するという贅沢な企画。

別府の片田舎ではとても望むべくもない催しで、さぞや「いい音」で耳が鍛えられてレベルが向上することだろうと、実にうらやましい。

記事には、そのほかにも、日本の「高槻電気」がWE300Bと互換性のある真空管を開発したというグッドニュース。

価格にして、ペアで10万円前後と中国製などと比べると明らかに高価だが、それなりの音なら文句のつけようがない。

本家本元のWE300Bのオールドなら軽く20万円以上するので、比較の意味で一度聴いてみたいもの。

それに、ネットで検索して画像を見るとさすがに近代菅だけあって4本の足ピンがちゃんと金メッキになっている。

この点はさすがで、(ソケットとの)金属同士の接触面の酸化防止効果は計り知れない。音質にもメリットがあるはず。

そして一番最後にじっくり目を通したのが巻末の「求む、売りたし」の部品交換欄。

ネット・オークションと違ってはじめから住所氏名を明示しているので安心して取引できるのが大きなメリット。

オーディオの大先達、湯布院のAさんと知り合ったのも自分がこの欄に「WE300Bアンプ」を「売りたし」で載せたのがきっかけだった。もう10年以上も前の話で懐かしい。

「求む」の記事の中で目を引いたのが熊本市の方が
「テクニクスのゲンコツと呼ばれた古いSPユニットEASー20PW55を探しています」の記事。

たしかゲンコツなら持っていたはずと倉庫を探してみると、型番が「EAS-20PW09」があった。

       

該当のものとは型番がちょっと違うが同じ20cm口径だし、もう鳴らす機会もないので早速ハガキで打診することにした。

それから、ずっとこのゲンコツのSPのことが何となく気になり、夕方、風呂に入っているときにふと思いついたのが、自分が愛用している「アキシオム80」の前に丸いデフューザーを設置すること。

このゲンコツと称されるデフューザーとは写真でご覧のとおりユニットの真ん中についている球体のことで、高域を拡散して柔らかい響きにする役目を果たしている。

低域ユニットの前にこんなものを置いても「屁のツッパリ」にもならないが、指向性の鋭い高域ユニットだからこそ通用する話。

以前から時折り、我が「アキシオム80」の鋭い高域が気になっていたので早速実験することにした。

近所の量販店でようやく見つけ出したのが無垢の真ん丸い木の球。

手ごろのものを2個〔1個200円程度)購入して帰宅すると、早速ドリルで極小のアナを開けて小さなネジを差込み、釣り糸を結んだ。

SPボックスの上に小さな釘を打ち込んで釣り糸を結びつけ高さを調整して出来上がり~。

早速試聴してみると、これが想像以上の効果。以前よりも柔らかい響きが室内の音響空間を漂う。

早速、オーディオ仲間のMさんに注進すると、「早くからそれをアドバイスしようと思っていたよ。ただ、滑らかに見える無垢の木だって顕微鏡で見ると細かい穴だらけだから、ある程度吸音材になってしまうよ。ウレタン塗料を塗って表面をツルツルにすると、もっといいと思うけど。」

成る程、成る程~。そういえばナショナル〔今はテクニクス)のゲンコツも表面がツルツルだっけ。

すぐに塗料を買ってきて、二度塗り。出来上がったのが次の写真。「百聞は一見に如かず」で、右側がそのデフューザーをぶら下げたもの。

   

いやあ、グッド、グッド~。

まったく、今回はYさんのメールに始まり、MJ誌の購読からデフューザーの設置と想像もしない展開をみせた。

ホントに何が”きっかけ”になるか分からない。

 

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