「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

付かず離れずでいきましょうよ

2024年12月22日 | 音楽談義

前々回のブログ「壺中の天地を求めて」からの続きです。

ここ2か月余り「AXIOM80」がらみでご厚誼を賜っている「H」さんだが、オーデイオ絡みのメールのやり取りに加えて音楽についての情報交換も頻繁に行っている。

そういう「やり取り」を通じて、お互いのことをよく知り合えるのはたいへんいいことには違いないが、あまり近付きすぎても危険な要素を孕んでいるような気もする。

というのも・・、来し方
50年以上のオーディオ歴を振り返ってみて、様々な方々との「離合集散」を繰り返してきたが(けっして褒められたことではないですけどね・・)、その原因ともなると交流の密度が濃くなるにつれ、いろんな「不一致」が顕在化していって段々と疎遠になっていった気がする。

で、その「不一致」を具体的に挙げてみると、

 「オーディオ=音質」の好みの不一致

〇 「音楽」の好みの不一致

 「考え方・生活習慣」の不一致

これらの違いによって、「所詮は分かりあえないんだよなあ~」、という隙間風がそこはかとなく吹いてくるわけだが、生まれも育ちも、したがって「感性」も違う人間同士が一致するのは至難の業(わざ)というものですよね!

よって、相互の 「無暗(むやみ)な深入り」 は禁物というのが「大人の知恵」みたいな気がするわけで、その辺はHさんもご承知の様で「付かず離れずでいきましょうよ」と仰るので、(交流が)長続きするコツを分かっていらっしゃる・・と、大いに感心した。おそらく人生の酸いも甘いも噛分けた方なんだろうと推察している(笑)。

そういう前提のもとでの話だが、交流が深まるにつれHさんとかなり好みが一致しそうな気がしてきている。

たとえば、音質の好みに関しては同じ「AXIOM80」愛好家だから言うに及ばず、そして音楽の好みもなかなかの一致レベルなのである。

たとえば、Hさんの愛聴盤「荒城の月」のCDを「聴いてみませんか」と送っていただいたところ、これがなかなかいい。



このCDには20種類にもわたる様々な演奏が網羅されている。

たとえば、「第7トラック」に「マルセル・モイーズ(フルート)」、「第15トラック」には「ピエール・ランパル(フルート)」、そして「第16トラック」には「ゲリー・カー(コントラバス)とハーモン・ルイス(オルガン)」などが含まれていて、聴いていて心が洗われる思いがした。

原曲は周知のとおり「滝 廉太郎」(たき れんたろう)作曲で、幼少期を大分県竹田市で過ごした明治期きっての作曲家だったが、23歳と11か月であえなく病没したのは返す返すも惜しい。

もう少し長生きしていれば、彼は「日本のモーツァルト」になれた可能性が大いにあると思う~。

「荒城の月」以外にも「花」(♪春のうららの 隅田川・・)なんか有名ですよね。

ほかにもHさんは「加藤登紀子」さんがお好きと仰るから「満州里小唄をご存知ですか?」と情報提供した。



「You Tube」で簡単に聴けるから、と挙げたのだが、哀愁を帯びた歌唱力にゾッコンで「琵琶湖周航の歌」と並んでこの曲は加藤登紀子さんの代表曲じゃないかな~。

ちなみに、Hさんはお気に入りの曲についてけっして「You Tube」で済まそうとはされない、必ずCDを購入されるほど念が入っており、この「満州里小唄」もわざわざCDを購入されたそう。

「100点で聴けるものを95点で済ますわけにはいきませんからね」とのことで「シビヤでいい耳をされてますね!」「ハイ、AXIOM80のおかげです」

ウ~ン、参りました!(笑)。

最後に、これはまだHさんにはご連絡していないが、「ナナ・ムスクーリ」(1934~)という往年のギリシャの名花を自信を持ってお薦めしたい。このところ毎日「You Tube」でアルバムを聴くのが定番となっている。



ネットにはこうある。

「全世界で300万枚以上のレコード、450枚のアルバムを発売し、15言語(ギリシア語、フランス語、英語などど)で約1500曲の歌を発表した。

また、世界中で230以上のゴールド及びプラティナディスクを記録している。世界で最も、レコードの売り上げが多い歌手の一人であり、その売り上げ枚数は、2億3000枚以上ともいわれる。

クラシックの素養に裏打ちされた歌唱力もあって、持ち歌のレパートリーは大変広く、ジャズからポップス、クラシック、ギリシャ音楽からラテン、各国の民謡・童謡まで、オールラウンドにこなす。

ヒット曲は「愛」をテーマにしたものが多く、憂鬱、切望、および感傷的な黙想を愛の歌によって、かもし出しているといわれている。」

明らかにクラシック出身と思わせるその歌唱力、琴線に触れてくる独特の声音・・、ヒーリング系の歌手として是非一度聴いてみる価値ありだと思いますよ。もうとっくの昔に知ってるよという方がいらっしゃるかもしれないが~。

このブログの毎日の読者がおよそ1000人余り、そのうちの2割が「You Tube」で実際に聴かれたとしてそれが200名、そのうちの2割の「40名」が「満州里小唄」や「ナナ・ムスクーリ」を気に入られたとしたらブログ主は上出来だと思っています。

えっ、なぜ2割か?ですって・・、ほら「パレートの法則」(20対80のバラツキの法則)ってのがあるじゃないですか!(笑)


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