本日(19日)の午前8時35分に大リーグ機構から「大谷選手」のMVP授賞が発表されるそうです。
現在の時刻は3時間前ですが、な~に、もう決まったようなものです(笑)。
何よりも一番に祝福の言葉を捧げたいが、ちょっと変わった「切り口」からその功績を讃えてみよう。
さて、ときどき歴史上に「If」(もしも)があったらと、考えることがある。
本書の151頁にも「もう一つの世界史」という項目立てがあった。
つまり日独伊が「第二次世界大戦」に勝っていたらという気宇壮大な想定である。
そうなると、
1 トルーマン、チャーチル、スターリンは戦犯として処刑
2 アメリカは東西に分断され、東部はドイツ、西部は日本が統括
3 ワシントンD・Cに巨大な壁が建設される
4 日米安保条約が結ばれハワイとカリフォルニアに日本軍基地が集中
5 先進国首脳会議のメンバーはドイツ、日本、イタリア、満州国、インドの5か国(G5)
6 日独冷戦が勃発
7 21世紀、スマートフォンの裏にあるのは「アップル」ではなく「カキ(柿)のマーク
解説してみよう。とはいっても、あまり偉そうに言えるほどの知識を持ち合わせていないけどね(笑)。
まず7の「柿」のマークの件だが柿の原産国は「日本」である。学名も「KAKI」になっている。
したがって、日本が戦勝していたら「スマホ」の裏に「林檎」ではなく「柿」のマークが付けられても不思議ではない。
次に5の先進国首脳会議のメンバーだが「満州国」が入っているのが目を引く。
「満州国」とは「五族協和」「王道楽土」の理念のもとに戦前の日本が主導した新しい国造りだった。
この「五族協和」とは、「日本人、漢人、朝鮮人、満州人、蒙古人」を指し、これらの民族でスクラムを組んで欧米列強に対抗しようという構想だった。
これをさらに押し広げたのが「大東亜共栄圏」(八紘一宇)構想である。
今から90年ほど前のこと、こういう荒唐無稽なことを日本人は本気で考えていたんですねえ。
これには「白色人種は黄色人種を仲間に入れてくれない」という「人種」問題が根っこにあったのだが、結果としては現在のように「民主主義」と「共産主義」のイデオロギーの違いによる分断の方向へと進んでいる。
しかし、人種問題の火種はまるっきり消え去ったわけでもなく現代においても欧米人が日本人ひいてはアジア人種を心から暖かく迎えているのかといえば「?」だと思っている。
その昔、日本人がヨーロッパの街を歩いていたら唾を吐きかけられたという逸話があるが、現代ではさすがに表立ってそんなことはないだろうが・・。
欧米人のアジア人に対する優位性の認識を覆すには産業、学術、芸術、スポーツなどの分野で互角あるいは凌駕するほどの実力を見せつけるしかないが、そういう点でMLBの「大谷選手」は最高の外交官の一人ですね。
前提が長かったがようやく「大谷選手」に辿り着きました(笑)。
今年の成績は本塁打が46本、投手で9勝(弱小球団で)と、華々しい活躍だったが、他の選手たちにも影響を与え、打者でありながら「僕もリリーフぐらいなら投手が出来る」という選手がちらほらと志願しているそうだ。
そりゃそうですよねえ、学生時代は「投手で4番バッター」のような選手たちが大リーガーになっているんだから。
大リーグに「二刀流」という革命をもたらしたのだから、この度の「MVP」授賞は当然のことです。
大谷選手は日本の「至宝」です!
とはいえ、彼の頭の中にあるのは「野球」のことだけで前述のような民族意識なんぞはこれっぽっちもないだろうが、それでいいんです。
来季の活躍を心から祈ります。メチャ楽しみです。
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