「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「芸術の秋」の到来を待つばかり

2013年08月17日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

「AXIOM80」のスピーカーエンクロージャの改変についていろいろ試行錯誤した結果、いい面と悪い面とを体験しながら最後に行き着いたのがつぎの組み合わせだった。

                

「何だ、元の木阿弥じゃないか」と、仰る方もいるかもしれないが、それが大違い。

エンクロージャーの真中に仕切り板をつけたことにより、ウーファー2発の内部の空間を狭くし、その分を「AXIOM80」(以下「80」)に与えてやったのでバスレフ方式に変更。

「80」の背圧を逃がすために、丸い隙間を埋めている黒く塗った板に小さな穴を開けていることに気が付かれただろうか。

これで、ようやく当初の狙い通りの音になった。結果からみれば簡単なことだが、ここにたどり着くまでにいろいろ勉強させられた。

特に吸音材(羽毛)の量による音の変化は多大なものがあった。

大目にすると全体の量感が少なくなるし、逆に少なめになると音がキャンキャンして耳障りな音になる。

結局、多すぎず、少なすぎず、最適のバランスを見つけるために裏蓋のネジを何回も開けたり、閉めたりしながら試聴したので、とうとうネジ穴が甘くなって、タメが利かなくなったが、そういうときはご存知の方も多いと思うが、爪楊枝をポイとネジ穴の中に投げ込んでやると、元通りネジのタメが利くようになる。

今回の作業で試聴盤に使ったのは、ピアノ、ヴァイオリン、そして声楽だったが、最近よく聴く「パガニーニの思い出」(変奏曲:ショパン)は、曲想も録音も気に入って大いに助かった。高校時代の同窓のU君から預かったCDだがこのままネコババしたいくらい(笑)。

            

これでようやく我が家の「80」用のエンクロージャーは完全な結着をみたといっていい。

そこで、心置きなくこのエンクロージャーに4発同時に入れて、いずれ鳴らしてみようと思ってコツコツ集めていたアルテックの「403A」を3セット、オークションに出すことにした。

残る1セットは、最近手に入れたグッドマンのオリジナル・エンクロージャーで聴いてみる積もりなので残した。


             

実はオークションは購入の方はかなり頻繁に利用しているものの、出品はこれまでしたことがない。

もう使う見込みのない不要な機器の手持ちがかなりあるのだが、いろいろと落札者とのやりとりが面倒くさそうなので、敬遠しているわけだが、こういうときにはオークションの委託を快く引き受けてくれるオーディオ仲間のMさん(大分市)が頼みの綱。

お願いして、試聴がてら13日(火)の午後に引き取りに来ていただいた。

出品価格や時期などは、写真撮影の手間などもあってMさんと事後相談することにして、とりあえず今回改造した「80」システムを聴いていただいたところ、これが大好評だった。

「スピーカーの存在をすっかり忘れて音楽に聴き惚れてしまいました。ようやくAXIOM80の本来の音を聴いた気がします」。

いやあ、最高の褒め言葉をいただいた気がする。

所詮、オーディオは音楽を聴く道具なのだから、何といっても音楽が王様であり、オーディオは召使いのようなもの。召使いが目立ち過ぎると本末転倒で碌な事にはならない。

これで我が家のシステムは、ジャズとオーケストラなどの大編成の音楽は「JBL3ウェイシステム」、小編成の室内楽、ボーカルなどは「AXIOM80」システム、そしてクラシカ・ジャパンなどのテレビ視聴用には「AXIOM301」システムと、ようやく道具立てがそろった。

もうお盆も過ぎたことだし、夏も峠をこえたはずなので、あとは「芸術の秋」の到来を待つばかり。

これからは、いいソースを見つけてできるだけ音楽主体の生活に戻ることにしよう。

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