田沢湖観光を終えて、いよいよ妻の希望の地『角館』入りです。
田沢湖駅についてからすべての観光ポイントでじっくり楽しんできたが、
移動が思いの外いいペースだったのでほぼ予定通りの角館着だった。
レンタカーを返却し、まずは今回お世話になったあきたTABIYORIの
佐々木さん・富木所長さんへご挨拶をしてきた。
皆さん素敵な笑顔で迎えてくれて、いよいよ来たんだなあという実感が…。
その後ホテルへチェック・イン、街の中心にある角館プラザホテルである、
まる二日間お世話になったのだが、ここからはどこへ行くにも便が良い。
部屋に荷物を置き一息ついてから、お待ちかねの夕食と温泉である、
が、まだ少し明るいので二人で桧木内川の方へ散歩してみた。
ここがこれから美味しい『殿様あゆ』の取れる桧木内川。
ソメイヨシノが2kmに渡って咲く光景は素敵でしょうね、
想像に難くないです、まあ人出もものすごいのだそうだが…。
そしてこちらは春になると桜のトンネルとなる桧木内川桜堤、
延々と桜のトンネルをくぐるのはさぞや気持ち良いだろうなあ。
土手の下へ降りてみましたが、トワイライト時刻間近で素敵な景色でした。
妻が「川の真ん中に鳥がいる」というのでみてみると
少々暗くてサギの種類であることくらいしかわからず、写真を撮って拡大してみた。
「アオサギ」でした、川の中央の石に片足立ちをしている格好。
鮎を待っているのか、休憩しているのか気になるところですね、
私としては思わずカメラを構えていくらでも待っていたい気持ちになります(笑)。
これがその時の空です、下の桧木内川のほぼ中央にポツンンとアオサギの影が見えます。
あと20~30分ここにいられれば良い写真が撮れそうでしたねえ~、残念。
何せ今日の主役は奥様ですので、そろそろ夕食のお時間としなくては。
この日(6/13)は妻の誕生日、この日に合わせて結婚30年の記念旅行としましたので
妻の希望はできるだけ入れるようなプランとしておりました。
夕食もそのひとつ、妻の希望の美味しい「きりたんぽ鍋」をいただきに“むら咲”さんへ向かいます。
ホテルから7~8分で到着です、時刻は7時ちょい前。
こちへは「美味しいきりたんぽならむら咲さん」という地元の情報を得て、決めました。
期待して玄関をくぐります、
他に先客はなく、静かに食事することができました。
こちらのおすすめメニューからチョイスして作っていただきました。
まずは名物「じゅんさい」、なんともいえない食感が「旨い」。
ヌルッ、サクッでしょうか、とにかく箸が止まらない(笑)。
そういえばこちらのお店の箸袋に「みちのくの城下町角館で二番目に美味しい店」
と書いてあります、一番はどこかといえば・・・、
各人の家だそうです、いわば「一番はおふくろの味」ってところでしょうか、
うまいこと言いますね。
お次はこちら「比内地鶏塩焼」、これ最高でした。
しっかりとした歯ごたえのお肉はシンプルに塩だけという味付けで
噛めば噛むほど口に広がる鳥の旨みが実感できます、とにかく皮がうまい!
続いてきたのはやはりおすすめの「とんぶりシュウマイ」。
とんぶりのプチプチ感はそれほど感じられなかったが、
とんぶりの独特な風味が口の中に広がり、おすすめだけはある美味しさだ。
特に妻が気に入り殆ど食べてしまった(笑)。
そうしているうちにテーブルにコンロが置かれた、いよいよ主役が登場か…。
来ましたよ鍋が、
コンロに乗せて、さあ火をつけるかと思いきや・・・
蓋を開けたらすでに熱々の蒸気が吹き上がる!
なんとこの日は暑かったので、板前のご主人がテーブルで火を炊かなくても済むように
気を遣っていただきました、ありがたいですねえ。
妻と驚いたのはこのきりたんぽの量!
こちら「むら咲」さんの自家製で随分とありました、
あきたこまちが半殺し状態で、まだ米粒がしっかり見えます。
煮崩れもなくしっかりとしたきりたんぽ、美味しかったですね。
こうしてお椀に二人で2~3杯いただきましたので
もう二人ともお腹いっぱいになりました、考えてみればお米ですもんね。
本当はこのあと締めにこちらのお店の人気メニュー「比内地鶏 和風鉄板焼オムライス」を
ぜひいただきたかったのですが、ここまでで満腹で二人でひとつも無理、
女将さんにギブアップ宣言を・・・。
しかし出てきたもの全て美味しく、はずれなし。
噂どおりのお店で誕生日の妻へのご招待、大成功でした。
会計を済ませたあと、お気遣いをいただいたご主人に玄関先までお見送りいただき
恐縮してしまいました・・・、ごちそうさまです。
満腹になった二人はこのあとホテルへ帰る前のお楽しみ「かくのだて温泉」へ。
居酒屋「土間人」の隣にあるこちら、滞在中の二日間とも利用したが前の駐車場がいつも満杯、
お風呂に人はそれほどいなかったが、もしかして居酒屋「土間人」の方?それはないですよねえ。
しかしこのかくのだて温泉、お湯がとても熱い。
源泉49℃、湯口44℃だったか、これはけっこう熱いですよ。
私も熱いのが好きな方だが、すぐにドボンと肩まで入ることはできなかったくらいだ。
泉質はしっかりヌルすべ感もあり、飲泉もでき良い感じで広い湯船でゆったりと入浴出来ます。
入浴後はこの写真の背中側の休憩所にて…。
湯上りにいただくコーヒー牛乳は最高です。
妻を待つ間に下駄箱の鍵を貰いに行ったら、フロントでカワイイ猫ちゃんと遭遇、
こちらの看板ネコで「にけ子ちゃん」というそうです、けっこうなおばあさん猫だそうですが
動きもしっかりしてとてもおばあさん猫には見えませんでしたねえ。
さすがに朝早くから電車に揺られ、このかくのだて温泉まで動きっぱなし。
まして風呂に入ったら疲れがどっと出たようで、
「ホテル帰って横になろうか」という具合でした(笑)。
5分も歩かずにホテルに到着、こちらは1階のロビーで私たちの部屋は5階(禁煙ルーム)。
したがって私は一服のたびにこちらへ降りてきます、
2日とも遅くまで一服しながら翌日のプラン・ルート確認でお世話になりました。
さて、部屋に帰って珈琲を飲みながらテレビを見ている妻に、誕生日のサプライズを用意していた。
さり気なく置いておいたテーブルの包みに妻は意外と気付かない、
「開けてみて」の一言でようやく「何これ」と驚いた。
けして高価なものじゃないが、私が見立てた「ペアリング」だ、
結婚当初作った指輪は小さくなり(いや指が太くなり)、いつしか二人ともはずしていた。
この結婚30年を機会に、もう一度新たな気持で残りの人生を二人で歩んでいければとの
思いでプレゼントさせてもらった。
妻の自然な喜びようは私としてもとても嬉しかった。
ようやく長い一日が終わろうとしていた…。
疲れすぎたせいか、なぜか不思議に寝付けず、
気がつけば翌朝の4:30頃。
角館の朝につづく…、
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