讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

とらべるまんの北海道「新訂版」とらべる軍団発行

2013-03-03 20:00:00 | 旅行
 1977年 初版 発行
 1982年 新訂版発行 530円


 
 発行所 とらべる群団 当時、立正大学の学生が借金をしながら、完全に趣味で作成した北海道のガイドブック。知っている人は、知っている。(当たり前やぁ)

1980年代は、まだ国鉄が北海道中に路線を展開しており、北海道ワイド周遊券を片手に、ユースホステル(YH)を渡り歩いている若者が多かった。いろいろなYHで、この本を取り扱っていたので、この本片手に道内を迷走している人もいたのではないかと思われる。

 自分も卒業旅行で冬の北海道を訪れ、反時計回りに道内をほぼ一周した。上野から青森までは、急行八甲田。座れればラッキーだが、混んでいる場合は一晩中立ったまま乗っているという地獄が待っていた。青森から青函連絡船に乗り、函館に上陸。函館に到着すると、駅員の「走らないで下さい、滑って危険です」の声を無視して、みんな特急に向かって全力疾走していた。ほんとに滑って、転倒した者はレースから脱落し、立ったまま札幌に向かうという大惨事が起こったのである。走るも歩くも、自己責任である。我々は1ケ月道内に滞在する予定だったので、大きな荷物を持っていた。そしたら、見知らぬおばちゃんが話しかけてきた。

おば「あんたら、特急で札幌行くのかね?」
N村「です」
おば、じゃあ、その荷物持ってやるから、自分の席も取ってくれんか」
N村「あ、オッケーです。じゃ、交渉成立ということで」

 空身でスタートダッシュをかまし、無事人数分自由席を確保した。

 青函連絡船も無くなり、函館の駅で滑って転ぶやつはもういない。1ヶ月、道内を回遊して上野駅に戻ったとき、財布の中に残っていたのは数百円のみだった。周遊券さえ持っていれば、最悪東京まで戻れるので、金はなくてもあまり心配はいらなかった。
コメント
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