お恥ずかしい話ですが、偉人の名言というのは少し苦手です。
「確かに良いこと言っているけど、そう簡単にはいかないよ」と思ってしまうのは私が凡人だからでしょう。
それでもこの方、チャールズ・ケタリング(Charles Kettering,1876~1958)さんの残したいくつかの言葉は、とても好きです。
はじめてこの方の「名言」(Quote)を見つけたのは、「問題発見・課題解決」研修のテキストを作っていたときです。
「問題解決」というキーワードで調べていて見つけたのが、次の言葉です。
”A problem well stated is a problem half-solved.”
「おお、その通り!」と思ったものです。
「問題がきちんと定義できたら、半分は解決できたようなもんだ」と勝手に訳しました。
ケタリングさんはアメリカの発明家、実業家で、セルモーターとかイグニッションシステムといった渋い(?)発明をたくさんしています。この名言は、まさにモノ作りのエンジニアから見た「問題解決」の姿そのもののように思います。
人材育成も同じように、その企業の理念に基づく「あるべき人材像」がきちんと定義できれば、半分は上手く行ったようなものではないでしょうか。
さて、次もケタリングさんの言葉です。困ったときによく効きます。
”No one would have crossed the ocean if he could have gotten off the ship in the storm.”
「嵐のなかで船を降りることができたら、誰も大海原を渡り切ることはなかっただろう」 ・・・うーん、確かに!
(人材育成社)