今日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」は、ドラえもんの作者、藤子・F・不二雄(藤本弘)氏の話でした。藤子氏の仕事のやり方や、ドラえもんが生み出されるまでの苦労などを紹介し、大変興味深い内容でした。
ところで「プロフェッショナル仕事の流儀」の前の番組といえば「プロジェクトX~挑戦者たち~」です。
プロジェクトXは中高年のサラリーマンの圧倒的な支持を受け、NHKを代表する番組になりました。プロジェクトXが扱うテーマに共通しているものは「大事業」や「困難」あるいは「物語」だったと思います。強いて言うなら「熱くて濃い味付け」でした。
「プロ」というのは仕事の結果=成果によって、それを成した人に与えられる表現です。プロジェクトXの「困難な仕事に熱い気持ちでぶつかり、乗り越えた」ストーリーは確かに面白いのですが、私には少し馴染めない部分がありました。
一方、「プロフェッショナル仕事の流儀」は熱くなく、あっさりとした味付けですが深い味わいがあります。淡々とした語り口の中に、視聴者をうならせるエピソードや言葉が散らされています。
今日の番組を見ながら、「プロ」とはひとつひとつの仕事を「初心に帰って苦しんだり悩んだりしながら※」毎日続ける人のことを言うのだと改めて思いました。(※藤子・F・不二雄氏の手紙の一文)
「プロフェッショナル仕事の流儀」はまさにその点を中心に据えています。だから地味だけど、面白いです。
私たちが「プロ」であり続けるためには、「初心」から軸足を外さないようにすることが必要です。
仕事が立て込んでいて余裕のない(今の私のような)時にこそ肝に銘じておくべき言葉だと思いました。
(人材育成社)