日本経済新聞社による主要企業を対象に実施した「働きやすい会社」調査(2012年)の総合順位ランキングは以下のとおりでした。
1 パナソニック
2 日立製作所
3 東 芝
4 ダイキン工業
5 ソ ニ ー
6 第一生命保険
7 富士フイルム
8 キヤノン
9 イ オ ン
10 損害保険ジャパン
トップ10のうち7社が(しかも上位5社までが)製造業であったことは予想通りでした。また、製造業出身の私としてもちょっとうれしい結果でした。
興味深いのは、ビジネスパーソンが「働きやすい会社」と考える基準です。1位に労働時間、2位に休暇に関する項目が入っています。そして、3位が勤続年数の長さです。
ランキング上位の会社は、確かに忙しい部署もたくさんあると思いますが、積極的に残業時間削減に向けた取り組みをおこなっているところばかりです。
実際このランキングにある会社の従業員は残業時間が少ないし、休暇も取りやすいのでしょう。
しかし、仕事の生産性を上げることなしに、ただ労働時間が短くなっただけなら当然他社との競争に負けてしまいます。
従って、従業員は短時間で大きな成果を上げるような仕事をしなければなりません。
早く帰宅できたり休みが取りやすかったりすることは、仕事のプレッシャーむしろ増やすことになります。
事実、このランキングにある会社のうち何社かはよく知っていますが、仕事ぶりはまさにハードワークです。
(人材育成社)