中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

仕事に心を込める

2013年10月15日 | コンサルティング

心をこめるとは「愛情や配慮、願い、祈りなどの気持ちを十分に含ませること、また、そうした気持ちのもとに物事を行う」ことで(Weblio辞典)

研修講師にとって、心のこもった仕事とはどのようなものでしょう。

話し方や内容に配慮して研修をおこなうことはもちろんですが、それ以前に相手を理解しようとする姿勢が必要だと思います。

私の知り合いにとても人気のある講師がいます。彼の研修は実に「上手い」のです。

ユーモアを交えた話し方や経験に基づいた興味深いエピソードを自在に操ります。受講生はしきりにうなずき、笑います。アンケート評価も上々です。

そんな講師ですから一年中忙しいわけです。

そのせいか、研修をする相手の会社のことはよく知りません。

その会社がどのような製品やサービスを提供していて、従業員が何人くらいで、売上高や営業利益がおおよそいくらで、会社の理念はどのようなもので、社長はどんなメッセージを発していて・・・そんなことは全く知らずに研修を行います。

「研修内容は決まっているんだから、知っていようがいまいが関係ないでしょ。それに、忙しくて調べる時間なんてないよ。」

確かにそうかもしれません。

しかし、その程度のことを調べるには会社のホームページを見れば済むことです。ほんの5、6分もあれば十分でしょう。その程度の時間を取れないわけがありません。

要は相手の会社のことなんてどうでも良いと思っているのです。だからほんの5分でも使うのが嫌なのです。

弊社は必ず研修を行う会社を事前に調べ、主だった事項は憶えるようにしています。

もちろん、それが仕事に心をこめることの全てだとは言いません。しかし、相手の会社のことを考え、受講生のことを思うことから仕事を始めるべきだと思っています。

アメリカの思想家であるエルバート・ハバードの残した言葉に、 

「心をこめて仕事をするようにしなさい。そうすればあなたは必ず成功する・・・」

というのがあります。この言葉には続きがあります。

「・・・なぜそんなことが言えるかというと、大半の人はそれほど心をこめて仕事をしていないからである。」

この言葉に、思い切りうなずいてしまいました。

(人材育成社)

PS: 昨日のブログ「『頑張れ』に代わる言葉が見つからない」については、何人かの方にご意見やご感想をいただきました。私個人(平野)の思いはこの曲で代弁させていただきたいと思います。

ブルーハーツ 「人にやさしく」・・・ヘッドホンをして大音量で聴いてください。

https://www.youtube.com/watch?v=hhOMoTkYh9I