中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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「男性の残業が減った?」After5の過ごし方

2013年10月08日 | コンサルティング

このところ、平日の夜間も開館している美術館が増えています。先日、私も夜に出かけてきましたが、思いのほか観覧者数が多いと感じました。数年前は平日の夜に男性が訪れていることは少ないと感じましたが、今回は様相がだいぶ変わっていました。

先日、伊藤忠商事が残業の削減策として深夜残業を禁止し、朝型の勤務を促す新たな制度を試験的に導入したとの報道がありました。新制度では午後8時以降の残業を原則禁止し、代わりに午前5~9時の時間外手当の割増率を引き上げるとのことです。新制度導入の目的は、勤務時間内の生産性を上げて、残業時間を削減することにあるようです。

私が担当している時間の整理を行う研修では、はじめに受講者の1か月の時間の使い方を分解することを行っています。1か月720時間を仕事と生活と自由時間の3つのくくりに分けて、各々どれ位の時間使用しているのかを客観的に確認をしていただいています。

その結果、仕事時間が300時間を超える社員が多い企業がある一方、200時間以内に収めている社員が多い企業もあります。

この違いは、残業規制を徹底しているか否か。またムリ、ムダ、ムラを排除し、仕事の効率化を図るっているか否かによります。

どの企業でも多かれ少なかれ、こうした取り組みは行ってはいるのですが、成功するかどうかの差は、取り組みの本気度にあります。

企業としては、仕事の効率化を図ることで残業代を削減できる。では、社員は残業を減らすことにより、何を得るのか。両者がそれぞれのメリットを具体的に描き、それを共有化できるどうかに鍵があるのではないかと感じています。

さて、仕事を効率的に進めて、残業を減らすことができたら、あなたはまず何をしたいですか。選択肢の一つに美術館はいかがでしょうか。

(人材育成社)