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和食が世界遺産になる!

2013年10月23日 | コンサルティング

「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコへの無形文化遺産に登録されます。世界遺産の食文化としては「フランスの美食術」「地中海料理」「メキシコの伝統料理」「トルコのケシケキの伝統」に続く5番目の登録となります。

まさに日本の和食から世界の和食に!ですね。

和食の素晴らしさは味はもちろん、見た目、素材の活かし方、どれをとってもバランス良く、しかも高いレベルで実現していることです。こうした料理が日本で長い時間かけて醸成されてきたことに感動します。

ところで、私は和食とは「自然からちょとだけ頂戴したものを無駄なく使った料理」だと思います。

昔の日本には、食材が豊富にあったわけではありません。狭い平地を効率よく耕して収穫する、小さな船で近海に出て必要な分だけ魚をとる・・・自然からちょっとだけもらってきて、きれいに作って食す、その繰り返しが洗練されていった結果だと思います。

企業の中で人を育てることも「和食の精神」に近いものがあると思います。

仕事をきっぱりと何年か休み、海外の名門大学院でMBAを取得することも大変素晴らしいことです。短期間に集中して大量の知識やスキルを徹底的に叩き込めば、人は大きく飛躍するでしょう。

しかし、私たちの考える人材育成の王道は、長期間にわたって知識やスキルを仕事の中で少しずつ伝えて行くことです。OJTも研修も自己啓発も、長い時間をかけて人材を熟成していくプロセスだと考えます。

それが日本流の人材育成であるべきだと思います。

さて、私は和食が世界遺産になるのは少し残念だと思っています。

和食が世界的に評価され多くの国の人々が食べるようになったら、日本から良い食材がなくなってしまうのではないかと心配だからです。

和食はそっとしておいてほしかった・・・

すみません、了見が狭すぎますよね。

(人材育成社)