「わあ、かわいい!」 思わずそう口にしてしまいます。
その名は「ぴよりん」。名古屋駅近くにあるお店の名物スィーツで、プリンをスポンジでくるんだケーキです。写真のとおりとってもかわいい表情をしています。愛らしく人懐っこい目で見つめられると、食べてしまうのはかわいそうに感じましたが、やっぱりおいしくいただいてしまいました。
この「かわいい」という形容詞、日本ではとてもよく使われています。「かわいい」は、本来は愛すべき、幼いもの、小さいものに対する情愛や愛着などを表現していたように思いますが、最近は使う範囲が広がったようです。年長者や場合によっては仏像などにも使用する人がいるようです。(仏像にかわいいは、恐れ多いですが)
先日も、電車の中で女子高生が「かわいい」を連発しているのが聞こえましたが、単に外見だけでなく、心を和ませるものに対しても使われるようになったと感じられます。
だから「ブサかわいい」や「キモかわいい」なんていう言葉が生まれたのでしょうし、犬の「ワサオ」が人気なのも頷けます。
「わわいい」は海外にも輸出され、「今世紀に入って、海外にもっとも広まった日本語」とする意見もあるそうで、若者だけでなく年齢の高い層にも認知されているそうです。
ところで、「かわいい」と「かわいげがある」とはどう違うのでしょうか。
先日の管理者研修において、「どういうタイプの部下だと、管理職として熱心に指導をしたくなるか」をテーマにディスカッションをしたところ、多くの人が掲げたのが「かわいげのある部下」でした。
では、「かわいげがある」とはどういうことか。そこで出たのは憎たらしくない人、素直な人とのことでした。
部下が2人いて、一方がかわいげあって、もう一方がないとすると、自ずとかわいげのある人を構いたくなるとのことでした。
確かに、自分の経験でも仕事をなかなか覚えられなかったり、困った部下なのに、つい、かわいげがあるという理由で構いたくなる人がいました。
つまり、かわいげがある人はそれだけ多くの人から指導を受ける機会が得られるということですね。
何歳になっても「かわいげがある人」でいたいと思います。
(人材育成社)