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仏様と空気入れ

2013年10月19日 | コンサルティング

アニメのキャラが集合したようなこの看板は、「萌え寺」として有名な八王子の了法寺にあります。そして、このお寺の門を出てすぐのところに「仏式空気入れあります」という看板が見えます。

「仏像って空気でふくらませるのかな?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

お寺と空気入れの看板があまりにも接近しているので、一瞬混乱してしまいます。

自転車に詳しい方はご存知かもしれませんが、これは「フレンチ式」空気入れのことです。仏=フランスですね。

context(コンテクスト)とは文脈や脈略、背景、前後関係のことを指します。コミュニケーションにおけるコンテクストとは、暗黙の了解のようなものだと思ってください。

たとえば職場で上司が「あの件はどうなった?」と聞くと、「なんとか今日中には」と部下が答えたとします。これはハイコンテクスト(高コンテクスト)な文化を持つ日本ならではの情景といえます。

一方、多民族国家のアメリカでは、きちんと言葉によるコミュニケーションを行わない限り上手く伝わらないでしょう。ハイコンテクストに対してローコンテクスト(低コンテクスト)文化といえます。

ですから、アメリカ人は会議でもプライベートの場でもほんとうによくしゃべります。

日本人同士のコミュニケーションは言葉が少なくても、多少あいまいな表現でもなんとか通じてしまいます。コンテクストに大きく依存しているためですが、ある意味とても楽ではあります。

しかし、前後の文脈をちょっと取り違えると大きな誤解を生みかねません。

先ほどの上司と部下の会話ですが・・・上司「なんだこれは!」、部下「え?あの件って、これじゃないんですか?」、上司「ちがーう!なんで分からんのだっ!」・・・となることもあります。

さて、この画像ですが「お寺」と「空気入れ」が連続している空間で一瞬コンテクストの乱れ(?)を感じてしまいました。

了法寺には弁天様のフィギュアもあります。弁財天は芸能の神様なので、音楽や絵画に携わる方々に御利益があるそうです。ホームページにある「了法寺テーマソング第二弾」は必聴です。思わず帰依したくなります。

 http://ryohoji.jp/top.html/ 

(人材育成社)