共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

弁償って…

2020年08月04日 14時30分22秒 | 日記
今日はまた、抜けるような快晴でした。そうなると暑さもひとしおで、外にいると脳天から沸騰しそうです。

ところで、今朝一本の電話がかかってきました。送信先は私が非常勤講師を務めている小学校。

夏休みにも入っていることだし、何だろう?と思いつつ電話に出ると、教頭の声が。どうしたのか聞いてみると、一年生の親御さんからクレームの電話があったというのです。

夏休み前の最終日に担当のクラスに行くと、ある子の机の上に水筒が置いてありました。担任の先生から聞いたところによると、前日にその子が忘れていってしまったものとのことでした。

一応、新型コロナウィルス対策として担任の先生が前日に水筒を洗って机の上に置いておいたとのことでした。そこへ当該の子どもがやって来たので

「昨日、水筒忘れていってたみたいだよ。」

と伝えると、その子も忘れていった自覚があったようで

「うん。」

とだけ言って朝の準備に取りかかっていました。

それからしばらくしてふと黒板前の教卓に目をやると、さっきの子と担任の先生が何やらゴニョゴニョやっていました。何だろう?と思っていたら、



水筒の飲み口を開ける部分のストッパーが壊れてしまっているのを修理しようとしている最中でした。

私も様子を見ていたのですが、根本的にプラスチック製のパーツが欠けてしまっていたので

「これはどうしようもありませんね。」

と判断して修理を諦め、授業中に倒して中身をこぼしてしまったりしてはいけないので水筒を教室後ろのロッカーの上に置いておくことにしました。

ところが、今日学校にその子の親御さんから電話があり、

「学校で壊したのだから弁償すべき。」

というクレームを喰らったというではありませんか。それで、担任の先生から事情を聴取したものの、その場に居合わせていたということで私にも事実確認の電話を寄越した…ということでした。

その話を聞いて、思わず

(; Д)゜゜

となりました。

イヤイヤイヤ…もとで私が見かけた最終日の朝には既に壊れていたし、それを担任の先生が何とかならんかとあれこれ工夫していたことも事実なわけです。それに対して礼を言うわけでもなく、あまつさえ息巻いて弁償しろ!と文句をつけてくるとは…。

しかも驚いたことに、担任の先生が忘れていったその日に洗って机の上に置いておいたことを告げたら、

「そんなところに置いたから落ちて壊れたんだろ!」

と言って寄越したとか…。

こ、これは…



モンスターペアレントキタ━━━(゚∀゚)━━━!!



真実はどうあれ、ここまでくるとクレームと言うよりイチャモンのレベルです。当該の子が明るく元気で活発ないい子なだけに、何であの子の親がそんななの?と、首を傾げてしまうくらいです。

それに弁償しろって言ったって、お求めになったことのある方は御存知かと思いますが、このテの水筒なんざ高くても3000円クンダリ4000円デコボコといったところの代物なわけです。それを声高に青筋立てて弁償しろ!と言われても…。

ただ、現代の教育現場の人間は保護者からのクレームに対して、ほぼ自動的に

「誠に申し訳ございません。」

と頭を下げてしまう体質になっているようで…。恐らく学校側のそうした対応も一部のこうした保護者の高圧的態度を助長させてしまっている一因でしょうが、こんなのにイチイチ真面目に対処しなければならない先生方にしてみたらたまったもんじゃありません。

朝に電話があったきり、今のところ学校側のその後の動向は分かっていません。ただもしかすると夏休み中、或いは夏休み明けになっても保護者がグダグダ言って寄越すのかも知れません。そうなれば私も参戦(ヤメレ…)して、事の真相を余すところ無くお伝えしようと思っております。

世の子どもを持つ親御さん、学校の担任の先生は全体の大きな流れの中で責務を果たさなければならないため、子どもたち一人一人と細かく関わってばかりもいられません。なので、先日の鍵盤ハーモニカの保護者もそうでしたが、はっきり言わせて頂けるならば、

「もっとウチの子の面倒をちゃんと見て!」

という個別の御要望には応えられません。

担任の先生は聖徳太子ではありませんから一度に何十人もの子どもたちのお世話はやけませんし、誰か特定の子の面倒を見ていれば、それは即ちエコ贔屓になってしまうのです。

親御さんもいろいろと大変なのでしょうが、何でもかんでも学校の教育現場に持ち込んでくるのでは無く、家庭教育や一般良識の領域で解決出来ることに関しては各家庭で細かくケアして頂きますよう、この場を借りてお願い申し上げます。
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