今日は、勤務先の小学校とは別の学校の放課後子ども教室がありました。先週から空調の効いた部屋に替わったのでだいぶ楽になりましたが、猛暑日に迫る勢いの中でエアコンのない部屋に押し込められていたら…と考えただけで悪寒が走ります(汗)。
さて、こちらの放課後子ども教室では毎回『今日は何の日?』というコーナーがあり、学習アドバイザーが様々なかたちでその日にまつわることを子どもたちに紹介しています。そして、今日7月6日は昨年にも拙ブログでご紹介した『ピアノの日』なので急遽私が紹介することになり、急に言われた私は慌てて教室の隅で一年前の拙ブログの記事を見返すこととなりました(汗)。
昨年にも書きましたが、この『ピアノの日』は日本だけの記念日です。これは、幕末の日本に
ドイツの医師・博物学者で、エンゲルベルト・ケンペル、カール・ツンベルクと並んで『出島の三学者』と呼ばれたフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト(1796〜1866)が1823年の今日、初めて日本にピアノを持ちこんだことに由来します。
このシーボルトのピアノ、実は今でも日本に現存しています。
これが山口県萩市の熊谷美術館に収蔵されている、イギリス・ブロードウッド社で1820年に製作された『スクエアピアノ』という四角い家庭用ピアノです。
奇しくも2023年の今年は、その日からちょうど200年目にあたります。そんな日にこの日本国に生を受けて立ち会うというのも、なんともレアな経験です。
話はそこから始まって、昔のピアノは今と違って
白鍵と黒鍵の色の配置が逆だったことや、ピアノの鍵盤数がチェンバロやクリストフォリの初期フォルテピアノの54鍵から古典派時代のワルターモデルの61鍵のフォルテピアノ等を経て現在のグランドピアノのように88鍵になっていった課程などの話をしました。できるだけ子どもたちにも伝わるように言葉を選びながらの話でしたが、子どもたちはきちんと話を聞いてくれていました。
今日の話が、普段何気なく見かけているピアノのいう楽器について興味をもつきっかけとなってくれたらいいな…と思いながら、今日の放課後子ども教室を終えました。ただ、事前に言ってくれていたらいろいろと資料を揃えておけたのにな…ということだけが心残りでした。