共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

ヨコハマ民族音楽会

2020年02月27日 23時58分00秒 | 音楽
今日から2週間、ヤマハの教室も小田原の放課後子ども教室もありません。特に放課後子ども教室はこのまま年度内は再開せずに終わってしまうことが決定してしまいました。演奏会も一つ流れてしまったりで、踏んだり蹴ったりです。

そんな中、今日は先日の笹塚でのクルディスタン・タンブールのワークショップでお知り合いになった方が主催される民族楽器のセッション会があるという情報を受けて、馬車道駅近くのKing's Bar Vignetteというバーに出かけました。本来、教室があったら来られなかったイベントですが、はからずも今日から教室が休講になってしまったがために急遽参加出来るようになったのです。

会場ではお知り合いの方ともう一人共同主催者との方が迎えて下さりました。

カウンターでドリンクをオーダーしてから席に着くと、テーブルの上には



ネイを始めとした様々な笛やパンデイロを始めとした打楽器、また



ジューズハープやムックリといった口琴や、カズー、パチカ等も用意されていました。

私はヴィオラを携えて参加したのですが、その他にも上の写真にあるジャンベを持っていらした方や



ギリシャ・クレタ島の民族楽器クレタン・リラや



ブルガリアの擦弦楽器ガドゥルカといった、大変興味深い楽器を持っていらした方がおられました。

ガドゥルカは糸巻の数がかなり多めの楽器ですが、実際に弓で擦る弦は3本だけで他は全て共鳴弦です。先日のセッションで御一緒した



スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパにも



ヴィヴァルディの時代に良く使われていたヴィオラ・ダモーレにも



ハイドンのパトロンだったエステルハージー公が愛奏した弦楽器バリトンにも多くの共鳴弦が備えられていますが、もしかしたらこうした共鳴弦の響きというものは、広く人々の心をとらえるものだったのかも知れません。

民族楽器中心のセッション会ということでしたが、実際にはピアノが入ったりしながらのかなり自由な感じのセッションとなりました。セッション曲もクレタン・リラやガドゥルカといった民族楽器に合わせてギリシャやマケドニアの曲、更には朝鮮のアリランまで採り上げて、歌有り、笛有り、太鼓ありの賑やかなとのとなりました。最後の頃にはアイリッシュチューンやジブリものまで飛び出し、多いに盛り上がることとなりました。

新型コロナウィルスの蔓延に伴って様々なイベントが自粛・中止される中、こうした有意義なイベントを開催して下さった主催者とお店には感謝しきりです。そういえば会場では



「コロナを以ってコロナを制す!」とばかりに、コロナビールでの乾杯が見られたのは御愛嬌です(笑)。

最近、こうしたフォークロアな感じの奏者の方と知己を得ることが増えてきました。これはこれで昔から興味のある分野なので、急激に道が開けてきたようで嬉しい限りです。こうした活動が、これからも更に広がっていくことを期待して止みません。

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