今日の小学校支援級勤務は、かなり疲れました。
今週から一年生の知的級の子が、通常級の子たちと全ての授業を一緒に受ける『全交流』というシステムに移行しました。夏休み前までは国語や算数といった基本的な教科は支援級のクラスでマンツーマン状態で学んでいたのですが、今週からはそれがなくなって、全ての教科の授業を通常級の子たちと同じように受けることになったのです。
恐らく親御さんからの意向なのでしょうが、私としては正直不安がありました。それまで割りと自分の好きなペースで勉強していた子が、入学して半年足らずで環境が変わることにどれだけ順応するのかしないのか分からなかったのです。
そして、そんな私の予想は的中しました。例えば、今日は国語の授業でカタカナを書いたのですが、明らかに理解度が遅いのです。
周りの子たちは書き順に沿ってカタカナを書いていたのですが、支援級の子は見た目に似ていれば書き順などはどうでもよく、『コ』の字を一筆書きしてしまったり『ツ』がどう見ても『シ』みたいになってしまったりするのです。その都度説明はするのですが、それでもなかなか直るものではありません。
誤解を恐れずに言うならば、支援級に来ている子というのは、我々からしたら
『こんなことも分からない(出来ない)の?』
と思ってしまうような間違いを平気で何度もしてきます。こちらはそれを指摘して直させたりするのですが、本人は口にこそ出せないものの納得していない顔をしてくることがほとんどです。
だからこそ、支援級でのきめ細やかな指導というものが生きてくると思うのです。しかし、恐らく休み前に調子よく学習でき始めた我が子の様子を見て、親御さんが見切り発車したのではないか…とも思えてくるのです。
もしかしたら、我が子が支援級に通っていることは恥ずかしい、他の子たちと同じように学習できていることは素晴らしい…と思っている親御さんなのかも知れません。しかし、できるならば当人にとっての一番幸せなかたちでの学校生活を送らせてあげられないものなのだろうか…と、部外者ながら思わずにはいられません。
これからしばらくは交流授業がつづくことになりますが、あの子がいつ限界を迎えてしまうかを案じるばかりです。