共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

夏越の大祓

2020年06月30日 17時46分42秒 | 神社仏閣
今日は6月30日、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の日です。

この日には主だった神社に茅の輪が設けられ、それを潜ることで年明けから半年の間に身に着けた穢れを祓います。元々は宮中祭祀のひとつだった『大祓』が後に民間の信仰にも浸透し、今では年越しと6月末日の2回行われています。

夏越の大祓の起源には諸説あるようですが、かつて今ほど自由に水が使えなかった時代に本格的な蒸し暑い夏に向けて着るものを清潔なものに新調したり、梅雨明けにやって来る旱(ひでり)を迎えるべく気持ちを戒めたりといったことが考えられています。この大祓の時には神社の境内に茅で作った大きな茅の輪が据えられ、それを∞のかたちに潜ることで穢れを祓います。

本当は相模國一之宮寒川神社に行きたかったのですが、小田原で仕事を終えてから向かうと着いた頃に閉門してしまう恐れがあったので、今回は小田原の大稲荷神社で夏越の茅の輪くぐりをすることにしました。

小田原駅の西口から歩いて5分程のところにある大稲荷神社に向かうと、



銅製の鳥居に茅の輪が据えられていました。ちょっと頭を下げて通れるくらいの茅の輪を∞のかたちに3回潜って、無事この半年間の穢れを祓いました。

しばらく参拝していなかった間に



いつの間にか石造りの立派な鳥居が完成していました。以前は参道の入口にある朱塗りの一の鳥居と銅鳥居の二つでしたが、その間にこの石造りの鳥居が建ったので、これが二の鳥居ということになるのでしょう。

明日から7月です。その本格的な夏を前に茅の輪を潜って、新たな気持ちになることが出来ました。

水無月のなごしの祓へする人は
千歳のいのち延ぶといふなり
(拾遺和歌集・よみ人知らず)

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