今日はこれぞ梅雨の晴れ間!といった晴天に恵まれました。陽射しもジリジリと照りつけて、また灼けたような気がしています。
ところで、最近コンビニで買い物をすると
こんな紙をもらいます。これはプラスチックごみの削減を目的として、来月からレジ袋が有料化されることを知らせるものです。
環境省がレジ袋の有料化に踏み切ったお題目として掲げたのは海洋ゴミ問題でした。確かに最近になって、クラゲをエサとしているウミガメが間違えて海に浮いているビニール袋を食べてしまう映像が流されたりして、盛んに問題提起されるようになってきています。
ただ、海洋ゴミ問題を掲げてのレジ袋有料化には、ちょっと首を傾げてしまいます。というのも、
上の円グラフは当の環境省が2016年に全国10箇所で調査した漂着プラスチックごみの内訳ですが、実はレジ袋を筆頭としたポリ袋は海洋プラスチックごみ全体の僅か0.3%しかないのです。圧倒的に多いのは漁網やブイといったプラスチック製の漁具で、不法投棄された漁網・ロープ・ブイを合わせただけで、何と海洋プラスチックごみ全体の50%を超えてしまうのです(因みに日本の沿岸で回収される漁具には、日本の西隣の半島や大国の文字が書かれているものが多いのだとか)。なので、レジ袋有料化に海洋プラスチックごみ対策を筆頭として掲げることには違和感を禁じ得ません。
それに、例えば一日に一回買い物をして有料レジ袋を購入したとしても、中くらいまでの大きさのレジ袋なら一枚3円、一ヶ月で凡そ90円、一年でも1080円なのです。その額を削減させるためにわざわざ1000円以上するエコバッグを買わされるのも、何だかモヤっとします。
第一、まだまだ収まりを見せない新型コロナウィルス対策として厚生労働省から
『新型コロナウィルス対策で使用したマスクを廃棄する場合、コンビニのレジ袋等に入れて口をしっかりと結んで廃棄して下さい。』
と案内されているのですが、それも今後どうなるのか気になるところではあります。
今までにも、ちょっとしたごみ袋として重宝していたレジ袋ですから、いきなり生活の中から切り捨てるというのも難しいでしょう。今後はレジ袋自体も自然に還元されるバイオマス素材を使うなど環境に配慮したものに変わるようですし、個人的にはそんなに無理してエコバッグを買わなくてもいいのかな…と思ったりもしています。
勿論、環境への配慮は大切です。各自治体で定められたごみの出し方をきちんと守って、ごみの削減にも努めましょう。