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誰かな?

 今日は東京都知事選の投票日。と言っても、都民ではない私には地元の県会議員選挙の方が面白い。わが市の県会議員選挙は、定数2のところに3人が立候補している。さすがに狭い市だけあって、市政にさほど関心を持っていない私でさえも、立候補者の人となりはそれとなく知っている。以下に各候補について私の知っていることを書き付けてみる。(届出順に)

 A候補・・私の中高の1年後輩だから47歳。長年県会議員を続けてきた父親の後継者として今回初めて立候補した新人候補。色々な政党を渡り歩いてきて、民主党の県会議員として引退した父親の跡を継ぐだけあって、民主党の公認候補として選挙戦を戦ってきた。以前、このブログで彼のことを取り上げたことがあるが、世襲候補にありがちな、なんらの特徴もない男である。政治家としてのポリシーを果たして持っているかどうか、甚だ疑問である。第一、我が家を訪ねてきたときに私を先輩扱いしなかったことを思い出すと、今でも腹が立つ。などと書くと己の矮小さを暴露するようで恥ずかしい。

 B候補・・彼も私の中高の後輩で45歳。市議会議員を何期も務め、市議会議長の経験もあり、満を持して県会議員選挙に打って出た、らしい。市会議員の時は自民党籍であったが、今回は公認が取れず、無所属で出馬した。若さと経験の豊かさを訴えているが、如何せん彼は背が低すぎる。しかも小太りであるため、一見するとハンプティー・ダンプティーのようだ。可愛げがあるといえばそうなのかもしれないが、そう好意的に見てくれる人がどれだけいるだろう。私は彼が夜中に酔っ払って、若いおねえちゃんと手をつないで歩いているのを見かけて以来、彼の顔を見るたびに、げんなりしてしまう。

 C候補・・唯一の現職、御年72歳!!自民党公認候補であるが、元々は社会党の市議会議員として政治キャリアを始めた人物である。それがいつの間にか、民社党に移り、そしてどんなウラ業を使ったのか知らないが、自民党の県会議員として何期も当選を重ねている。息子も、もう何期か市議会議員を務めているので、今回は息子に跡を継がせるだろうと思っていたら、またまたご老体が自ら出馬してきた。しかし、さすがに自分でも年齢を気にしていると見えて、選挙用のポスターに写してある彼の顔がもう何十年も前の写真のもので、現在の老いさらばえた顔とは全く違っている。「これは詐欺だぞ!!」と先日初めてポスターをまじまじ見た私は叫んでしまった。

 こう改めて各候補者の寸評を私なりに書き出してみると、なんとまあ、「帯に短し襷に流し」、誰にも魅力を感じられない。わが市の県会議員選挙の顔ぶれはここ20年近く毎回同じ3人の候補者で争ってきたのが、今回2人の新人が立候補したことで、多少の新鮮味は感じられる。だが、盛り上がりに欠けることは否めず、選挙好きの私の父でさえ、冷めた目で見ている。私が「C候補もいい加減にしなくちゃいけないよね」と老害を訴えると、「そりゃあ、若い方がいいわな」と賛意は示すが、自分とさほど変わらぬ年でもう一花咲かせようとしているC候補を無碍に否定することはできないようで、誰に投票するかは迷っている様子だ。
 父は、選挙があるたびに投票会場に一番乗りしようとしているが、いつも誰かに先を越されてしまうらしく、なかなか夢を果たせないでいる。「本当に一番になると、あれこれ確認作業に付き合わされるから、2番目か3番目になるのが一番いい」などと負けず嫌いを言っているが、今回はどうだっただろう。

 私が誰に投票するかはともかく、誰が当選するかを私の予想を書いてみよう。
ずばり、A候補とB候補。もうお爺ちゃんには引導を渡してあげたい。私の父はそれなりに老人化している。年の近いC候補も確実に老いているはずだし、任期の4年間にますます老いていく。そんな人に県政を任せるわけにはいかない。なので、私の希望的観測も交えて、A候補とB候補の当選を私の予想としておく。
 どういう結果が出るか、楽しみだ。
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