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ふき

 スーパーの買い物に付き合ったら、妻がふきを買おうとした。
「何でふきなんか買うんだ?」
「だって、もらったたけのこがまだ残っているから。たけのこといえば、ふきでしょう」
「そうかもしれないけど、ふきはなあ・・・」


私はふきが嫌いだ。ほろ苦い味も好きじゃないけど、あの長い茎を食べると必ずと言っていいほど、筋がすっとのびて歯の間に引っかかったりするのがいやだ。まさに食物繊維という感じがするが、どうにも好きになれない。たけのこも余り好きではないが、それはふきと一緒に調理されることが多いからかもしれない。
 ふきについてちょっと調べてみたら、意外なことがいくつか分かった。まずは、「蕗。数少ない日本原産の野菜。 キク科の多年草で野生種は全国の山野に自生する春を告げるふきのとうはふきの花」
ふきのとうがふきの花だとは知らなかった。迂闊といえば迂闊な話だが、今日初めて知った。簡単に連想できることなのにまったく結びついていなかったのは驚きだ。


こんな可憐な花とあの細長い茎とが頭の中で結びつかなくても仕方ないと思わないでもないが、昔「ふきのとう」というフォークグループが「白い冬」という歌を歌っていたのは何度も聞いていたから、それくらい知っていてもよかったのに、と今更ながら思った。
 もう一つ驚いたのは、
「ふきは関西で消費が多く、愛知が全国の生産高の3分の2を占めています。しかも、全国で栽培されているふきの品種は、ほとんどが”愛知早生(わせ)ふき”です。露地栽培は3~5月。ハウス栽培により、真夏を除いてほぼ一年中出荷されます。」
愛知県がキャベツやウナギの生産高全国一位なのは知っていたが、ふきもそうだとは全く知らなかった。愛知県在住の私にとって誇るべきことかもしれないが、ふきで一位といっても正直余り嬉しくない。勉強にはなったが、地理の問題で「ふきの全国生産一位の県は?」などと質問されることはまずないだろうから、役立つ知識にはなりそうもない。今が旬の時期のようだが、できれば1年中お目にかかりたくない。
 私のきらいな野菜は、トマト・なす・ふきであるが、もう一つセロリも嫌いだ。セロリはどことなくふきに似た形がいやなのがきっかけになったような気がする。一・二度しか口に入れたことはないが、やたらまずかった記憶しかない。パセリも嫌いだが、あれは飾りのようなもので、敢えて食べる必要もないからどうってことはないが、いざ食べろといわれたら困ってしまう。そんな目にだけはあいたくない。
 
 妻が料理したふきを写真にとって載せるつもりだったが、晩御飯には出てこなかった。「何で?」と聞こうかと思ったが、「どうせブログに載せるんでしょう」と突っ込まれるのもイヤだから黙っておいた。まあ、ふきの料理が食卓に上っても手をつけるつもりはないから、ただただ写真を載せられなかったのが残念なだけだが・・。
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