じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

モラトリアム

2009-09-29 11:01:58 | Weblog
★ 久々の晴れ舞台で意気盛んな亀井大臣だが、「モラトリアム」はどうかと思う。

★ モラトリアムとは本来、大規模な自然災害や金融恐慌の際に、一時的に借入金の返済などを猶予することだろう。果たして、今はこのような危機的状況だろうか。

★ 確かに不況で苦しんでいる中小企業、リストラ等により住宅ローンの支払いに困っている人はいるだろう。そうした企業や人を救済することは必要かも知れないが、一律に返済猶予を認めるのはどうか。

★ 貸し手はますます貸し出しに慎重になるのではないか。借り手にしても返済を先延ばしにするだけで、根本的な解決にはならない。一度、猶予を申請したら、次回から借入ができなくなるかもしれない。徳政令の二の舞だ。

★ 亀井大臣は3年程度の猶予を想定しているようだが、かつてのモラトリアムを振り返ってみても、期間が長すぎる。それは、モラトリアムはあくまでの非常時の危機的対応であり、恒常的な制度ではないことを物語っている。

★ 恒常的なモラトリアムは、金融機関の疑心暗鬼を招き、迅速で柔軟な資金調達を妨げる恐れがある。

★ 弱者救済は必要だが、他の手を考えた方が良さそうだ。モラトリアムをするくらいなら別に低利の緊急融資制度を創設した方が良いのではないか。

★ あくまで亀井大臣が主張を通そうとするなら、更迭、連立の解消はやむをえないのではないか。来夏までとはいえ、閣内に火種があっては獅子身中の虫となりかねない。
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