じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

アーレント「全体主義の起源」を見る

2017-09-05 22:52:07 | Weblog
☆ NHK「100分de名著」、今月は、ハンナ・アーレント「全体主義の起源」。

☆ まさにタイムリーな選択だね。

☆ ヘイトスピーチや難民差別など、今、世界中で自分たちとは違った人々を排除しようとする動きがみられる。

☆ 番組の中では「閉塞感」という言葉を使っていたが、最近私も含めて、何かわからないイライラ感、あるいはぼんやりとした将来への不安感を感じている人が多いのではないだろうか。

☆ それが例えば既成政党への不満となり、カリスマ願望となり、あるいは、誰かをいじめることによって、そのイライラ感を鎮めているようにも思える。

☆ 自分自身では明確に意識しないうちに、ファシズムの方向に進んでいるのかも知れない。

☆ この番組は、そういうことに気づかせてくれる。まだ第1回、これからも楽しみだ。


☆ 会長が代わって、NHKも変わってきたね。

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「メニューとオペラ歌手」

2017-09-05 21:25:02 | Weblog
☆ 冲方丁さんの短編集「もらい泣き」から、引き続いて「メニューとオペラ歌手」を読んだ。

☆ 作者が学生時代、下宿していた一家のエピソードから、涙が出るほど感動することについて、書かれている。


☆ 悲しいわけではないのに、知らないうちに涙が出てしまう。例えば大きな自然を前にしたとき、どうしようもない感動を覚えたりする。

☆ 美しい絵画を見たり、圧倒されるような音楽を聴いた時も。あれって何なのだろうか。

☆ 人間の小さな自我を越えた、普遍的な何かに触れてしまった瞬間だろうか。


☆ エピソードの中では著名なオペラ歌手がメニューを読み上げるシーンが描かれている。

☆ それがどれほど感動的だったのか、それは筆者の筆さばきが伝えてくれる。


☆ 筆者が言うように、感動はどこにでもあるのだ。それに感動できる自分であるかどうかだ。 
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「女王猫」

2017-09-05 20:42:27 | Weblog
☆ 冲方丁さんの「もらい泣き」から「女王猫」を読んだ。

☆ マイペースに生きる女性画家。それでいて人からは嫌われず「彼女はそういう人だから」で許されてしまう。

☆ 彼女に「マイペースの秘訣」を聞いたところ、幼いころ飼っていた猫の話が飛び出してきた。

☆ 飼うには厄介だが、とても魅力のある猫だったようだ。

☆ まるでその女性画家のように。

☆ なぜか、心に残る話だった。
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