じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

江國香織「号泣する準備はできていた」

2017-09-16 18:31:07 | Weblog
☆ 江國香織さんの「号泣する準備はできていた」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

☆ 男女の出会いそして別れを、流れるような文体で描いている。

☆ これでもか、これでもか、これでもかと畳みかけるような表現がいい。寄せる波のようにぐんぐん迫ってきて、それでいてしつこくない。

☆ 二人が肌を合わせる場面ではリアルな状況が浮かんだ。それでいていやらしくない。美しさを感じた。

☆ 主人公の語りに引き入れらえた。
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「とかげ」を読んだ

2017-09-16 16:20:00 | Weblog
☆ 吉本ばななさんの「とかげ」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

☆ 心に秘密を持つ1組の男女が寄り添う物語。

☆ 語り手は男性で、「とかげ」というのが女性である。二人はスポーツクラブで出会った。

☆ 二人の心の淵が、静かで冷たい文体で描かれていく。

☆ 心の深海に沈んで行くような作品だった。
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冲方丁「もらい泣き」

2017-09-16 15:03:57 | Weblog
もらい泣き (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社


☆ 冲方丁さんの「もらい泣き」(集英社文庫)を読み終えた。

☆ 短いコラム集なので、10分程度の休憩時間に少しずつ読み進めることができた。

☆ ホロリとする作品が満載。特に、東日本大震災以降の作品は圧巻だった。一気に読み終えた。

☆ 「ノブリス・オブリージュ」
  ある日本人男性がドイツで火事に巻き込まれやけどを負う。その入院中出会った老人との話。「マザー・テレサは、いったい何に優れていたと思う?」という老人の問い、そしてその答えは目からうろこが落ちるようだった。

☆ 「盟友トルコ」
  助け合う日本とトルコ。トルコが好きになった。

☆ 「空へ」
  著者の祖父の話。「死者の無念を背負うのではない。彼らが抱いた夢を、彼らの分まで諦めずに追い続けるべきであるのだ」 この言葉はグッとくる。

☆ 「地球生まれのあなたへ」
  郵便配達人の話。その妻は天文愛好家で星に夫婦の名前をつけてもらったという。この夫婦を震災が襲う。妻の死後、妻からのメッセージを夫は受け取る。「人が心を持てるのは地球のお陰」 この言葉に託された思いとは。

☆ 「国境を超える眉毛」
  初めて留学した女性が施設で出会った口の悪い老女。果たして彼女の思いは老女に通じたのか。

☆ 「先に行きます」
  駅の掲示板に書かれた自殺をほのめかすメッセージ。人と人とがぶつかり合う駅ならではのエピソード。

☆ 「タクシーと指輪」
  強く求めると奇跡は起こるのかも知れない。ある人が話してくれたタクシーの運転手さんの体験談とは。

☆ 「ドッグハウス・カー」
  人気のある幼稚園の先生のエピソード。犬の話は犬好きにはたまらない。泣ける。

☆ いろいろな人が登場するけれど、みんな一生懸命に生きている。「インドと豆腐」のエピソードにもあったけれど、「ただ生きてゆく」そのことが実はとても難しくそしてとても大切なのかも知れないと思った。 
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「インドと豆腐」

2017-09-16 13:53:33 | Weblog
☆ 冲方丁さんの「もらい泣き」から「インドと豆腐」を読んだ。

☆ 東日本大震災、著者も被災したという。そのとき出会った人の話。

☆ その人の父親はバブル期に建設業で儲けたものの、バブルの崩壊とともに事業に見切りをつけ、その後は紆余曲折。行きついたところがインドで豆腐屋をやることだったという。

☆ 奇想天外な展開だが、周りの人は「あの人なら大丈夫」と送り出したとそうだ。そういう魅力のある人だという。

☆ 震災で大きな影響を受けた著者もこの父親に感銘を受けた。


☆ 「ただ生きてゆく。力の限り、楽しく嬉しく生きてゆく。それだけのことなのだ。」

☆ 著者のこの独白にはジーンとくる。 
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解散風

2017-09-16 10:54:37 | Weblog
☆ 解散風が吹き始めたようだ。

☆ 北朝鮮問題の影響からか、安倍内閣の支持率がもち直してきた。対する民進党は離党ドミノの真っ最中だし、小池新党はまだ未知数。

☆ 確かに都議選後の空気とは違う。

☆ モリカケ問題も一時期のことを思えば静かになった。自民党の一部が「今」というのもわかる。

☆ 臨時国会をうまく乗り越えれば、年内解散か。

☆ ただ争点は何だろう。憲法問題はまだ時期尚早だ。公明党は慎重だし、自民党内にも慎重論がある。むしろ前原氏や維新が積極的に思えるほどだ。

☆ そうなると消費税か。再再再延長は厳しいと思うのだが。選挙受けはいいかもし得ないが、国の財源は大丈夫か。財務省の反発は必至だ。

☆ 争点なき解散というのは、大義名分に欠ける。野党の出す不信任案に同調するわけにもいかないしね。

☆ 次の参議院選は2019年の夏。今の衆議院議員の任期は2018年12月まで。消費税10%は2019年10月。自民党総裁選は2018年9月。

☆ この臨時国会がカギになりそうだ。
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ビエラのスタンド不具合

2017-09-16 10:09:22 | Weblog
☆ パナソニックのテレビ・ビエラのスタンドが不具合で、転倒の恐れがあるという。

☆ うちのテレビが該当したので連絡すると、パナソニックコンシューマーマーケティングの方がすぐに来てくれました。

☆ 作業は20分ぐらい。ゆるむと言われているねじの部分を補強して帰って行かれました。

☆ 台風接近の中、ご苦労様です。



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映画「二十四の瞳」

2017-09-16 02:46:29 | Weblog
☆ 1954年に公開された映画。デジタル・リマスター版で観た。

☆ モノクロの美しさがよみがえり、60年以上も前につくられた映画とは思えない。


☆ 小豆島の小学校に赴任した女性教員とその12人の教え子の話。

☆ 子どもたちの笑顔が素晴らしい。

☆ しかし、この子どもたちが成長し、病気、家業の破綻、戦争といった困難に直面する。なんともやるせない気になる。

☆ 先生の身にも・・・。


☆ 今の時代は本当に幸せだと思う。

☆ 資本主義社会の矛盾や戦争といった悲劇が再び子どもたちを襲わないように祈るばかりだ。

☆ 大石先生を演じる高峰秀子さんが素晴らしい。
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映画「二百三高地」

2017-09-16 02:14:25 | Weblog
☆ 録画してあった「二百三高地」(1980年)を観た。懐かしい。もう4回目か5回目。何度観ても面白い。

☆ ストーリーは、日露戦争で日本軍が旅順港のロシア艦隊を壊滅するために203高地を占領するというもの。

☆ やはりいい映画は俳優陣の熱演が光る。

☆ 主人公の将校役にあおい輝彦さん、乃木希典役に仲代達矢さん、児玉源太郎役に丹波哲郎さん。

☆ なんといっても、夏目雅子さんの美しさには驚く。同じ映像なのに、見るたびに美しくなられるような気がする。不思議だ。

☆ いつの時代も死ぬのは一兵卒だ。戦争指導者たちは安全なところで机上論を戦わせている。割り切れないところだ。
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