じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

重松清「青い鳥」

2017-09-17 14:01:38 | Weblog
☆ 重松清さんの「青い鳥」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

☆ 「いじめ」を中心に、それをめぐる子どもたち、大人たちが描かれていた。 

☆ ある中学校、2年1組での出来事。冗談が、いじめに発展する。加害者は「いじめ」の感覚をもたずにいじめを繰り返す。無邪気とも思えるこの鈍感さがやがて悲劇となる。

☆ 学校ヒエラルヒーの存在。傍観者の罪。スケープゴート。学級内派閥。きれいごとばかりを言う教員。学校の隠ぺい体質。教員同士のいじめ。現在の「学級」「学校」の問題点が満載だ。

☆ 生徒の声に真正面から向き合おうとせず、自分たち大人の論理で押し切る教員には腹が立つ。「嫌いなものは嫌い」と言える子どもたちの方が素直だ。

☆ 「誰かを嫌うことといじめの違いは何か」と問い詰める生徒にうまく答えられず、「屁理屈だ」と吐き捨てる教員。そこには生徒蔑視が読み取れる。わずらわしさへのいら立ちが読み取れる。


☆ 「いじめ」事件のあと、担任教員は休職し、代わりに村内という非常勤教員が担当することになる。

☆ 村内先生は吃音で、そのせいもあり生徒からはウザがられる。それでいて彼の「本気さ」が生徒たちにも変化を起こす。

☆ とは言え、決してヒーロー物ではない。

☆ 村内先生にも吃音ゆえのつらい過去があったのだろう。また、業界の人間としては「非常勤講師」という地位も気にかかる。


☆ 著者が「青い鳥」という表題に託す思い、それは読者への問題提起であり、宿題である。
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大義なき解散

2017-09-17 13:01:35 | Weblog
☆ 安倍総理は臨時国会冒頭に衆議院を解散するようだ。

☆ 衆議院の解散は憲法第7条に天皇の国事行為として定められ、それは内閣の助言と承認により行われるのであるから、実質、内閣総理大臣の専権事項となっている。

☆ ただ、憲法第7条には「国民のために」とあるから、果たして今回の解散が国民のためになるのかどうか。

☆ はっきり言って、大義なき党利党略解散だ。臨時国会での論議があり、国論を分けるような争点があるなら総選挙も良かろう。今、そんな争点があるだろうか。(「モリカケ」問題や国会議員のスキャンダルぐらいだ。)

☆ 自民党が議席を守るための解散としか思えない。


☆ ただ、愚痴っていても仕方がない。

☆ 憲法改正への道が妥当かどうかが争点だとして、戦うより仕方がない。
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