じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」

2018-03-06 22:51:02 | Weblog
☆ 映画「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」(2014年)を観た。

☆ スーダンの内戦で両親と村を失った子どもたちが、長期の放浪の後、ケニアの難民キャンプで保護される。やがてアメリカへ移住。しかし、そこでも困難が待ち構えていた。3人の兄弟は姉と離れ離れにされてしまう。兄弟は何とか職に就くも、アメリカ社会は彼らに優しいだけではなかった。しかしそんな中でも、彼らの生き方に心を打たれた人々が動き出す。

☆ 前半は、村を追われた子どもたちの放浪を追っていた。「なぜなんだ」と怒りがこみあげてくる。

☆ 難民を救済する人々の存在には救われた。国連の高等弁務官事務所をはじめ、難民のために働いている人がいる。

☆ アメリカでの生活、自然の中で生きてきた彼らは最初辛そうだった。ライオンこそいないが、都会には危険がいっぱいだ。一見文明の発達した社会。しかし、その社会は欺瞞や矛盾に満ちている。素朴に、素直に生きる彼らの方が人間らしく思えてくる。

☆ 姉との再会、そして最後の「グッド・ライ(良い嘘)」。ジーンと胸が熱くなる。
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森鷗外「普請中」

2018-03-06 16:27:45 | Weblog
☆ 森鷗外の「普請中」(1910年)を読んだ。今さらだが、文章がうまい。

☆ ストーリーは街の描写から始まる。主人公は渡辺という逓信省の高級官僚。渡辺とともにレストランに吸い込まれる。今でいうロビーだろうか。待合室で葉巻をくゆらせていると女性が給仕に案内されてやってきた。ドイツ人の歌手のようだ。二人はヨーロッパで関係があったようだ。

☆ ちょうどレストランは改装中。「普請中」という言葉には、その「普請」と近代国家へ歩みを進めている日本の状況が込められているという。そうした教科書的な解説はさておいても、二人の様子はまるで映画のシーンを観るようだ。

☆ 映画「ミッドナイト・イン・パリ」(2012年)では、1920年代のパリが描かれていたが、それに近いような雰囲気を感じた。

☆ 渡辺は鷗外の分身であろうが、明治時代の人物であるとともに、ハイカラな雰囲気が漂っている。彼自身が「普請中」なのかも知れない。
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「テイキング・チャンス」

2018-03-06 00:44:56 | Weblog
☆ アメリカのTV映画「テイキング・チャンス」を観た。

☆ イラク戦争で戦死した兵士の遺体を護衛して故郷に送り届ける将校の話。実話を基にしているようだ。

☆ 国家のために命を犠牲にした人はこのように悼まれますよ、という作品だった。将校を演じるのはケヴィン・ベーコン。彼を中心に、彼の動きを追って話が進んでいくが、退屈はしなかった。

☆ イラク戦争、「イラクの自由作戦」での米軍の死者は4400人を超えるという。何と大きな犠牲だろう。
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