じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

谷崎潤一郎「秘密」

2018-03-10 21:09:04 | Weblog
☆ 谷崎潤一郎の「秘密」を読んだ。

☆ 喧騒に飽き、隠棲を試みる主人公はふと女装に魅かれた。振る舞いは次第に大胆になり、その姿で映画館へも出入りするようになった。そこでかつていわくのある女性と再会し、不思議なあいびきを重ねることとなる。

☆ 秘密は秘密であるがゆえに心高ぶるものがある。一方で、秘密に耐えきれず、秘密を暴きたくなる誘惑にも襲われる。

☆ 秘密であることの繊細な美しさ。現実が暴露されるとすべて興ざめとなる。

☆ 谷崎独特の艶っぽい文体で、物語は進む。
コメント

「ハリケーンアワー」を観た

2018-03-10 18:39:13 | Weblog
☆ 映画「ハリケーンアワー」(2013年)を観た。

☆ 2005年、ニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」。その日、1人の妊婦が病院で出産する。赤ん坊は早産ながら保育器へ。母は出産時の出血で帰らぬ人となってしまう。妻を失った夫は失意のどん底。その夫に試練が容赦なく次々と襲う。

☆ 主人公はポール・ウォーカー。「ワイルド・スピード」とは違った激しくもシブイ演技を見せていた。絶望的な状況の中で、子どもを守ろうとする彼の姿が印象的だった。

☆ 後半、1匹の犬が出てくる。彼を救うことになるこの犬はいったい何者なのだろうか。

☆ 作品の大半が、赤ん坊を前にした彼の独白で、その点は少々退屈する。最後はホッとため息が出る。
コメント

東大は英語民間試験採用せず

2018-03-10 16:34:18 | Weblog
☆ 毎日新聞配信記事。東京大学は2020年からの新共通テスト導入の際、民間の英語検定試験を合否の資料としないことを発表したそうだ。

☆ 4技能ということで大きくクローズアップされた民間試験の活用だが、どうも竜頭蛇尾に終わりそう。

☆ 一部の私立大学では、すでに英検、IELTSなどの検定・資格試験を活用した受験が始まっている。もっている資格やスコアに応じて、センター試験の英語を「みなし満点」としたり、特別な受験資格が与えられたりしている。

☆ 一方で、国立大学は民間試験に対する不信感があるようだ。確かに用途が違う複数の試験をどう使うかは難しいところだ。かといって、一つの検定試験を選ぶことはできるのだろうか。「実用」とは言いながら、英検が実用的とは思えない。IELTSは移民のための試験では。TOEFLは留学のため、TOEICはビジネス英語だからね。

☆ 意図はともかく、受験者全員にスピーキング試験を課すなど現実的には不可能ではないか。仮にそれを行ったところで、期待するコミュニケーション能力は測れるのだろうか。

☆ タテマエだけ残して、結局「各大学の判断」と丸投げするんじゃないかな。
コメント (2)

「一番の『悪』は生き残る」

2018-03-10 13:27:47 | Weblog
☆ NHK「100分de名著」、今月は松本清張スペシャル。第1回目は「点と線」を取り上げていた。

☆ 時刻表を巧みに使ったトリックが有名だ。映画化もされ、見た記憶がある。

☆ 結局は「情」の絡んだ殺人ミステリーだけれど、心中に見せかけられて殺されたのが、汚職事件渦中の官僚(課長補佐)だという点に社会性が込められている。

☆ 番組では、「一番の『悪』は生き残る」のテロップ。下級官僚が犠牲になるのは今も昔も変わらないようだ。
コメント

真相隠し

2018-03-10 02:50:47 | Weblog
☆ 国税庁長官が辞任した。「森友」疑獄の文書管理のまずさを叱られて、減給の上での辞任となった。

☆ 麻生財務大臣の記者会見を聞いたが、何かしっくりこない。なぜ減給なのか。そしてなぜこの時期の辞任なのか。

☆ 森友学園をめぐっては決裁文書が改ざんされたのではないかとして国会が空転している。

☆ 有印公文書の改ざんとなると刑事罰が科される。

☆ 就任以来、記者会見を開かず「雲隠れ」とマスメディアから批判された長官。総理大臣や財務大臣は、そんな長官を「適任」と守り続けてきたが、ここに来て方針転換したようだ。二階さん(自民党幹事長)を怒らせたのがまずかったかな。官邸のやり方に不満を抱いていた与党議員のガスが一気に爆発したともとれる。

☆ 国会が空転する中、誰かが腹を切らなければということか。早くも与党は「一般人」を理由に国会招致など真相解明に消極的だ。

☆ 野党も「首をとった」と満足せず、真相を解明して欲しいものだ。次のターゲットは財務大臣のようだが、「捜査中」の盾を破れるか。

☆ 辞任が、真相隠しにならねば良いが。
コメント