☆ 松本清張の短編小説「菊枕」を読んだ。
☆ 才女でありながら中学校の美術教員の妻におさまった、ぬいという女性。彼女は俳句に自らの生きがいを見出す。俳句づくりにのめり込むあまりしだいに家事がおろそかになる。イクメンや主夫などといった言葉のなかった時代である。周囲からの風当たりも強くなるが、彼女は気にも留めない。彼女の関心は自らの作品を評価してもらうこと。それも師と仰ぐ人物に評価してもらうことであった。
☆ 彼女の心理状態を今の心理学や精神分析ならうまく説明できるかもしれない。しかし戦前の話である。小説ではやがて彼女は精神を病むことになる。
☆ この作品にはモデルがあるそうだが、それはそれとして、清張節が読者を引き込む。妖気漂う女性を描いている。
☆ 才女でありながら中学校の美術教員の妻におさまった、ぬいという女性。彼女は俳句に自らの生きがいを見出す。俳句づくりにのめり込むあまりしだいに家事がおろそかになる。イクメンや主夫などといった言葉のなかった時代である。周囲からの風当たりも強くなるが、彼女は気にも留めない。彼女の関心は自らの作品を評価してもらうこと。それも師と仰ぐ人物に評価してもらうことであった。
☆ 彼女の心理状態を今の心理学や精神分析ならうまく説明できるかもしれない。しかし戦前の話である。小説ではやがて彼女は精神を病むことになる。
☆ この作品にはモデルがあるそうだが、それはそれとして、清張節が読者を引き込む。妖気漂う女性を描いている。