☆ マルクスの著書を読み始めたとき「捨象」という言葉に出会った。
☆ 広辞苑を引くと「抽象」に導かれる。「抽象」の項には「事物または表象の或る側面・性質を抽(ぬ)き離して把握する心的作用。その際おのずから他の側面・性質を排除する作用が伴うが、これを捨象という」とある。
☆ ある物事の固有の特性(原理・法則性)を把握・記述するために、能動的に具体的な属性を排除する作用ということか。
☆ 科学は法則性を好む。科学は法則性を探求する営みと言ってもよいかも知れない。人間の存在が不安定であり、偶発的な出来事に翻弄されるから、その不安が科学を生んだのかも知れない。
☆ 物理学は「神の数式」に迫っている。社会科学は、ぼんやりとした法則性をつかんでいるのだろうか。人間の心の領域はまだ未知の部分が多い。
☆ 私が学んだ教育学。教育学とは教育という社会現象の法則性を探究することであると教わった。人類の誕生とともに「教育」「学習」という営みは延々と続いているであろうし、今この時も無数の教育実践が積み重ねられているが、医学のように確たる処方箋を示すまでには至っていない。
☆ 試行錯誤、右往左往の連続だ。「教育」というものがそもそもそういうものなのか、それとも研究者の能力不足、努力不足ゆえか。
☆ 教育という営み、捨象していくと何が残るのだろうか。ラッキョウや玉ねぎのように、皮をむけば結局何もなくなってしまうのだろうか。そんなことをふと考えた。
☆ 広辞苑を引くと「抽象」に導かれる。「抽象」の項には「事物または表象の或る側面・性質を抽(ぬ)き離して把握する心的作用。その際おのずから他の側面・性質を排除する作用が伴うが、これを捨象という」とある。
☆ ある物事の固有の特性(原理・法則性)を把握・記述するために、能動的に具体的な属性を排除する作用ということか。
☆ 科学は法則性を好む。科学は法則性を探求する営みと言ってもよいかも知れない。人間の存在が不安定であり、偶発的な出来事に翻弄されるから、その不安が科学を生んだのかも知れない。
☆ 物理学は「神の数式」に迫っている。社会科学は、ぼんやりとした法則性をつかんでいるのだろうか。人間の心の領域はまだ未知の部分が多い。
☆ 私が学んだ教育学。教育学とは教育という社会現象の法則性を探究することであると教わった。人類の誕生とともに「教育」「学習」という営みは延々と続いているであろうし、今この時も無数の教育実践が積み重ねられているが、医学のように確たる処方箋を示すまでには至っていない。
☆ 試行錯誤、右往左往の連続だ。「教育」というものがそもそもそういうものなのか、それとも研究者の能力不足、努力不足ゆえか。
☆ 教育という営み、捨象していくと何が残るのだろうか。ラッキョウや玉ねぎのように、皮をむけば結局何もなくなってしまうのだろうか。そんなことをふと考えた。