じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「無策こそ国難」

2020-03-04 20:31:17 | Weblog
★ 朝日新聞「多事奏論」、駒野剛編集委員の「無策こそ国難 東條を退陣させた正論」と題した記事を読んだ。

★ 首相動静から、新型コロナウイルス会議に顔を出した後、ある新聞関係者との会食に向かった総理大臣の姿を紹介し、「あまりにも緊張感に欠け、ちぐはぐだった」と苦言。対策会議への出席はわずか8分。それに比べて会食は3時間余り。

★ 一斉休校を要請する前夜も公邸で経済人らと会食。駒野氏が「7年は長すぎた。もはや退く時ではないか」と怒りをぶちまけるのも無理はない。といって「こう書いても退くことはなかろう」とあきらめ気分。その理由として、ポスト安倍の人材難、野党の体たらく、下がったとはいえ高い支持率を挙げる。

★ 話題は東条英機の話にとぶ。ガダルカナル敗北後も戦いを続けることを主張する東条を重臣たちが退陣に追い込んだエピソードを紹介している。

★ 戦前の話と断った上で、独裁権力に臆することなく立ち向かった人がいたこと。正論を通そうとした人が「国民の心」を旗印としたことを教訓として挙げる。

★ 締めくくりは少々わかりづらいが、要は与党内から誰か立ち上がれということか。党を割ってでも国難に立ち向かう人物。そのような国士はいるか。そしてその人物は国民の支持を得られるか。

★ 何人か人物を想定しながら記事を読んだ。
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2020年度京都府公立高校・山城通学圏志願状況から

2020-03-04 14:33:31 | Weblog
★ 新型コロナの影響で実施そのものが危ぶまれていた公立高校入試。府教委は現在のところ実施するようだ。生徒たちは今日、中学校で受験票をもらってきた。

★ 近年、競争率の低下が著しい公立高校。多くの生徒が私立に動いている。このまま推移すれば統廃合される高校が出てきそうだ。

★ 今回、山城通学圏で1倍を超えたのは城南菱創(2.14倍)と南陽(1.01倍)だけ。あとは軒並み定員割れとなっている。

★ 城南菱創は今やオール4に5がちらほら混じっているレベルの生徒たちにとって花形だ。定員160名。前期で80名が決まっているので、残る80席に171名が挑む。城南菱創に残念ながら不合格になった生徒がどう動くか、この約90名の動きが他校に影響を与える。(第2順位で南陽、菟道に回るか、それとも併願で合格している私立高校へ進学するか)

★ 昨年定員割れした南陽。今年は定員を40名減らしたが、それでも1.01倍(140席に141名が挑む)に留まった。城南菱創からどれほど第2順位で移動してくるか。

★ 京都府公立高校受験の仕組み。試験は前期、中期、後期に分かれる。前期では専門学科及び普通科の30%が決まる。中期は普通科の前期の残り70%が決まる。受験生は第1志望として第1順位と第2順位を書くことができる。まず残る定員の85%は第1順位に書いた人が決まる。残る15%は第1順位に書いた人と第2順位に書いた人の中から成績の上位順に決まる。その方法で合格者を決めた上で、更に定員に達しない時は、第2志望を書いた人の中から合格者が選ばれる。それでも定員割れの学校は後期試験の受験生を募集する。後期試験は改めて試験はせず、中期試験時の成績で合否が決まる。

★ 昨年は何とか定員割れを免れた菟道。今年は0.98倍の定員割れ。

★ 西城陽は昨年に続き定員割れ。残る196席に148名が志願している。残席の85%は167名なので、第1順位で受験する人は全員合格できる。

★ 東宇治も定員割れ。196席に179名が挑戦する。167名が第1順位で決まり、残り10名程度が他校からの移動者(たぶん、城南菱創不合格者が菟道に回り、ところてん式に菟道の不合格者が東宇治に回ってくる)

★ 久御山は大幅な定員割れ。残席168に対して、志願者は141名(0.84倍)。定員85%は143なので、第1順位の人は全員合格できる。

★ 城陽は今年定員を40名減らしたにもかかわらず、昨年に続き定員割れ(0.98倍)。田辺の普通科も定員割れ(0.96倍)。

★ ひどいのが木津と八幡だ。木津は2018年度までは1倍を保っていたが、2019年度0.68倍、そして今年は0.52倍(残席140に対し志願者は73)。八幡に至っては昨年に続き0.03倍(残席90に対して志願者は3名だ)。2年連続の0.03%は衝撃的だ。八幡という地域が山城通学圏の中では交通の便が悪いため、よほどの特色がなければ生徒を引きつけることができない。団地居住者の高齢化も影響があるのだろうか。

★ 試験は6日(金曜日)。生徒たちが日ごろの力を十分に発揮してくれるよう祈りたい。
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カミュの「ペスト」

2020-03-04 02:35:49 | Weblog
★ NHK「100分de名著」、カミュの「ペスト」(2018年)を再び観た。

★ 平時に観たときも興味深かったが、「有事」に観るとなお一層心に響いてくる。

★ フランス植民地下のアルジェリア。ある町でペストが発生する。現実を見ようとしない当局者たち。しかし、死者の数が増えるに及んで、非常事態が宣言され町は封鎖される。

★ 封鎖された町の中で、不条理な現実をつきつけられた人間の生きざまが描かれてゆく。

★ 現実から目を遠ざけようとして逃げきれず、絶望感、閉塞感に苦しめられる一方、そんな厳しい現実にも時間がたてば慣れてしまう人間の「強さ」。そして絶望の中で、人々の連帯が芽生えてくる。

★ 外なるペストを目の当たりにして、内なるペストに気づく者も現れる。ペストとは果たして何か。物語は意味深い予言を残して幕を閉じる。


★ 2020年、その予言が当たったのか。人類は新たな試練に直面している。日本政府はここ1,2週間が瀬戸際だというが、その先に何があるのか誰にもわからない。不安心理が人々の内なるペストを呼び覚ましそうだ。

★ 平和とか、安定とか、安心とか、安全とか、それらは幻想だったのか。社会は案外脆弱だったのか。それでも人類はしたたかに生き延びるのか。カギを握るのは「連帯」なのかも知れない。 
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