★ 第3回緊急事態宣言初日。スーパーは意外と空いていた。マクドナルドがイートインを止めたので、ドライブスルーを待つ車が車道にあふれていた。それが原因で、交差点はひどい交通渋滞。
★ 中島たい子さんの「漢方小説」(集英社)を読んだ。第28回(2004年)すばる文学賞受賞作。
★ 映画の脚本などを書いている主人公。冒頭で七転八倒の状態で救急車を待っている。胃のあたりのドキドキが原因で、全身の震えが止まらない。さぞや重病かと検査を重ねるものの、結局原因は不明。4人の医師の診断を受けたが、最後はみんな暗に心療内科の受診を勧めるだけ。そしてたどり着いたのが幼いころから見てもらっていた医院。ここの医師は漢方医だ。
★ 疑心暗鬼で受診するも、病名ははっきりせず、ただ、「水がどうの」「火がどうの」と訳が分からない説明だけ。ともかくもらった薬を飲んでいると、どうも効き目があったようで、発作的な症状は治まってきた。
★ 病は気からと言うが、主人公にはちょっとばかり心当たりがあった。元カレの結婚のニュースがそれだ。無意識とは言え、心に秘め、強がったことが体の変調を引き起こしたのか。
★ 「漢方小説」というタイトル通り、この作品を読むと漢方の概略を知ることができる。そしてその面白さ、不思議さにはまる。西洋医学は病を治すが、東洋医学は対処療法と同時に、病の根本を治す。治すと言っても、それは時々刻々変化しその中で不調となった体のリズム(気の流れ)を整えること。そう言えば、病気と言い、元気と言い、東洋医学の思想は日常語として生きている。
★ 「私の人生を駄作に終わらせたくない」。結局はこの気づきが再生へのきっかけになったようだ。
★ 中島たい子さんの「漢方小説」(集英社)を読んだ。第28回(2004年)すばる文学賞受賞作。
★ 映画の脚本などを書いている主人公。冒頭で七転八倒の状態で救急車を待っている。胃のあたりのドキドキが原因で、全身の震えが止まらない。さぞや重病かと検査を重ねるものの、結局原因は不明。4人の医師の診断を受けたが、最後はみんな暗に心療内科の受診を勧めるだけ。そしてたどり着いたのが幼いころから見てもらっていた医院。ここの医師は漢方医だ。
★ 疑心暗鬼で受診するも、病名ははっきりせず、ただ、「水がどうの」「火がどうの」と訳が分からない説明だけ。ともかくもらった薬を飲んでいると、どうも効き目があったようで、発作的な症状は治まってきた。
★ 病は気からと言うが、主人公にはちょっとばかり心当たりがあった。元カレの結婚のニュースがそれだ。無意識とは言え、心に秘め、強がったことが体の変調を引き起こしたのか。
★ 「漢方小説」というタイトル通り、この作品を読むと漢方の概略を知ることができる。そしてその面白さ、不思議さにはまる。西洋医学は病を治すが、東洋医学は対処療法と同時に、病の根本を治す。治すと言っても、それは時々刻々変化しその中で不調となった体のリズム(気の流れ)を整えること。そう言えば、病気と言い、元気と言い、東洋医学の思想は日常語として生きている。
★ 「私の人生を駄作に終わらせたくない」。結局はこの気づきが再生へのきっかけになったようだ。