じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

高野和明「13階段」

2024-11-05 18:21:51 | Weblog

★ 今日は第47回江戸川乱歩賞受賞作、高野和明さんの「13階段」(講談社文庫)を読み終えた。

★ 夫婦を殺し金品を奪った強盗殺人事件。近くでバイク事故を起こした樹原という青年が実行犯として逮捕された。この事案で争点となったのは、実行犯が事故のせいで記憶があいまいになってしまったこと。そして奪ったとされる通帳や凶器が発見されなかったこと。

★ とはいえ、状況証拠によって、死刑判決が下され、あとは執行を待つばかりとなった。

★ そんな折、ある匿名の人物から弁護士が依頼を受ける。その樹原は無罪であり、冤罪であるというのだ。弁護士は依頼を引き受け、刑務官を退職するという男・南郷を雇う。

★ 彼はかつて職務上とはいえ2人の人間の死刑を執行しており、それが心の傷になっている。冤罪ならば正さねばならない。かつて担当した青年・純一(傷害致死の罪で2年間の判決を受けたが仮釈放になった)と共に事件の真相に迫る。

★ 事件は二転三転。果たして樹原は冤罪なのか。それにもかかわらず死刑は執行されてしまうのか。

★ 死刑制度の在り方についても考えさせられた。

コメント