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はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

不思議な風景の屯鶴峯(どんづるぼう)を歩きました

2025-04-24 17:05:05 | 山歩き
屯鶴峯(どんづるぼう)は名前も変わっていますが、景色も変わっています。
白い凝灰岩が、鶴が屯(たむろ)しているように見えることから名付けられたそうです。
大阪と奈良の県境にあり、私もすぐ横をよく通っている場所です。

近鉄南大阪線の線路脇に屯鶴峯の駐車場があり、そこから少し歩くと登山口があります。


ここは、ダイヤモンドトレールの起点でもありました。


駐車場のすぐ横を近鉄電車が走ります。


屯鶴峯の案内板がありました。


少し歩くと屯鶴峯らしい風景が見えてきました。


この風景は1500万年前の二上山の噴火により生まれたようです。


その二上山がよく見えました。そうなんです二上山は火山活動で出来た山なのです。


登山口から30分ほどで西峰に着きました。
ここを下りていくと地下壕があるようなので行ってみました。


そしてやって来たのが地下壕です。


第二次世界大戦末期、日本軍が地下壕を網の目のように掘ったらしいのです。
専門部隊が300人態勢で約2ヶ月間掘り続けたようです。


しかし、軍事施設が完成する前に終戦を迎えたとのことです。
戦争遺産がこんな所にあったなんて全く知りませんでした。


再び頂上をめざして登ります。ヤマツツジが咲いていました。


そして、最高峰に登頂です。標高154m の堂々たる低山です(笑)


頂上からの眺望です。


奈良盆地の左に見えるのは先月登った竜王山でしょうか。


二上山では新緑がはじまったようでした。これからの山歩きが楽しみです。


頂上から登山口に戻る道で屯鶴峯の風景が待っていました。


最近は〇〇アルプスと呼ばれる所をよく歩いていますが、ここもそう呼ばれてもいいような風景でした。


当然足元は滑りやすいので要注意です。


鶴がたむろするとはこのような景色でしょうか。


約1時間半ほどのハイキングでしたが、火山活動が創り出した不思議な風景と昭和の歴史を楽しむことができました。


※歩いた日 2025.4.22

音羽山へハイキング(後)

2025-04-22 19:15:15 | 山歩き
京都と滋賀の県境にある音羽山(おとわやま)に登っています。
前半では、京阪の追分駅から牛尾観音までを綴りました。

牛尾観音から40分ほど歩くとパノラマ台に着きました。ここは牛尾山のようです。


パノラマ台という名前にパノラマの展望を期待していたのですが、見えていたのは近江大橋あたりだけでした。


牛尾山から音羽山へは30分ほどです。気持ちの良い稜線歩きです。


サンシュユが綺麗でした。


瀬田唐橋あたりの風景が見えました。


新幹線をパチリです。新幹線はこの山の真下をトンネルで抜けていきます。


頂上の近くまでやって来ました。


音羽山の頂上に到着です。標高は593mです。


それではご褒美の景色を楽しみましょう。北の方向には比叡山と右側には琵琶湖が見えました。


北西の方向には京都市内が見えました。(ちょっと霞んでいますが)


拡大すると京都御苑が見えます。


大津京のあたりです。


遠くには琵琶湖大橋まで見えました。


南側の景色はこんな感じでした。


頂上で景色を楽しんだら下山です。


山ツツジが綺麗でした。


下ること1時間。国道1号が見えて来ました。大谷駅も近いです。


この辺りには「逢坂の関」がありました。
蝉丸の「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関」はあまりにも有名です。


ゴールの京阪電車大谷駅です。この辺りは傾斜がきついので、傾いたベンチが有名です。


最後に京阪電車を撮り鉄して今回のハイキングは終了です。


音羽山は600mにも満たない低山でしたが、頂上からの景色が素晴らしかったです。
また途中の牛尾観音など歴史のあるお寺にも訪ねることができ充実したハイキングになりました。
今回は追分から登りましたが、大谷から登るのも良いかもしれません。
関西近郊のおすすめコースといえるハイキングコースでした。

※歩いた日 2025.4.17

音羽山へハイキング(前)

2025-04-21 19:15:15 | 山歩き
京都と滋賀の境にある音羽山(おとわやま)にハイキングに行きました。
音羽山は各地にありますが、今回登った「音羽山は」歌枕としても有名な山です。
清水の舞台で有名な清水寺も山号は音羽山清水寺ですが、その音羽山ではありません。
ちょうど真下を東海道新幹線の「音羽トンネル」が貫いています。

登山コースはたくさんあるようで、滋賀県側の石山寺から登る人も多いようです。
今回、私たち(いつものMさんと)は京阪電車の追分から登りました。
せっかく追分に来たので、登山の前に「ブラタモリ」にも登場した追分に寄り道していきました。

右に行けば京、左に行けば大坂です。


道標には「みぎハ京みち」と書かれています。
実はここは歩いたことがあるのですが、京都の方から来たので気がつきませんでした。


それではハイキングのスタートです。名神高速道路の京都東ICの横を通ります。


桜の季節が終わって、新緑の季節がやってきたようです。


お洒落な風景がありました。


これは何でしょう?


地図で見ると、左の方を歩きます。とりあえず牛尾観音をめざすようです。


舗装された道を上っていきますが、横には綺麗な渓流が続いています。


途中にあったお大師さんの像です。


新緑が綺麗でした。


こんな滝もありました。


舗装路を結構歩き続けてやっと牛尾観音の黒門に到着しました。


本堂が近づくと立派な杉が現れました。


知らないで上ってきたのですが、この日は(4/17)牛尾山法厳寺の採燈大護摩供法要の日でした。
どうりで車がたくさん上って行ったわけです。


大護摩が焚かれるところを見たかったのですが。


1時間以上も時間があったので、今回は諦めました。というかハイキングに来たのでした。


山伏さんもたくさんいらっしゃいました。


開山から1255年の歴史のあるお寺のようでした。ここに来るまで牛尾観音のことは全く知りませんでした。


お寺から音羽山の手前にある牛尾山をめざしてスタートです。やっと山道らしくなりました。



牛尾観音(牛尾山法厳寺)のことは、今回はじめて知りました。
こんな近くなのに、まだまだ知らない所はたくさんあるものです。
大護摩供法要の様子もぜひ見てみたかったのですが、時間がありませんでした。
こんな山の中で行われる護摩法要には興味が湧きました。

<つづきます>

※歩いた日 2025.4.17

雨の飯盛山(紀泉アルプス)ハイキングでした

2025-04-06 08:15:55 | 山歩き
最近すっかりハマっている低山歩きですが、今回は紀泉アルプスを歩きました。
頂上から大阪湾ごしの淡路島や六甲山を眺める予定でしたが‥。

スタート地点の南海電車みさき公園駅前です。
本当はここから電車に乗って孝子(きょうし)駅まで行き、そこがスタートの予定でした。
しかし、この時点で雨が降り出したので、ゴール予定だったみさき公園をスタートし、とりあえず飯盛山をめざすことにしました。


住宅地を抜けて山道に入ると、山桜が綺麗に咲いていました。


桜の中でも山桜は特に好きな桜なので嬉しかったです。


山道でも咲いていました。雨に濡れてしっとりとした姿がまた良かったです。


少し歩くと視界が開けて海が見えました。


これから向かう山は雲の中でしたが、点々と咲く山桜が美しかったです。


ツツジも咲いていました。(ピンボケです)


ところどころ山桜が咲いています。


雨に中のハイキングは楽しくありませんが、山桜が癒してくれました。


同じくツツジにも癒されました。


出発してから2時間10分。飯盛山(384m)に登頂です。あいかわらず雨が降っていました。


山頂には展望台があり、そこからは素晴らしい景色が望めます。


しかし、見えたのは真っ白な世界でした(笑)


頂上で孝子駅まで行こうか悩んだのですが、雨がやむ気配もないので同じ道を引き返すことにしました。

往路でも撮った山桜です。


山頂からの展望は残念でしたが、山桜に癒された雨の山行になりました。


この日の天気予報は、10時頃から降り出して昼過ぎには止むということでしたが、結局ずっと降っていました。
勤めている頃は天気を選べなくて雨に中をよく歩いたものですが、最近は天気の日ばかり歩いていました。
雨具を着て歩くのも久しぶりですが、昔からの山仲間のAさんは昔を思い出しながら歩いていたそうです。
今回はMさん、Aさん、Sさんの4人で登りました。

※登山日 2025.4.2

奈良の龍王山に登りました

2025-03-28 17:15:15 | 山歩き
龍王山というのは各地にありますが、今回登ったのは奈良にある龍王山です。
「山辺の道」から見える山ですが、これまであまり意識したことがありませんでした。
標高は586mですが、山頂からの奈良盆地の眺めが素晴らしいとのことでした。
しかし、この日は黄砂がひどい日だったので何とも言えない眺めになりました(笑)

スタート地点は、「山辺の道」にある天理トレイルセンターです。


梅やユキヤナギなどが咲いていました。


レンギョウも咲いていました。


長岳寺を過ぎて山道に入る手前から、これから登る龍王山の山頂付近を望みました。


結構キツイ登りが続きます。


道はよく整備されていました。


石仏がありました。


不動明王でした。


標識もしっかり立っていました。あとひと踏ん張りです。


水平な道は嬉しいです。


そして、最後の九十九折りのようです。


空が開けて来たら頂上は近いです。


柳本龍王社がありました。雨乞いの神様です。


そして頂上に到着です。トレイルセンターを出発して1時間45分でした。


頂上には頂上の標識がなく、代わりに「龍王山城跡 南城本丸」の案内がありました。
ここは山城ファンとして訪ねる方も多いのでしょう。頂上は平らでいかにも本丸跡という感じでした。
実は今回の山行は、山城好きのMさんの発案でした。


そして頂上からの奈良盆地の眺めですが、黄砂のためこんな感じでした(笑)


かろうじて大和三山が見えましたが、写真ではどうでしょう。


二上山も何とか見えています。


頂上から少し下りると、龍王山城の説明がありました。
十市氏という豪族がこの城の主でしたが、戦国時代に松永久秀の支配下におかれたそうです。


さらに下がった所に、田龍王社がありました。
先ほども龍王社がありましたが、龍王山の名前は龍王社から来ているようです。


下山は違う道を下りました。倒木が目立ちましたが、2018年の台風の爪痕でしょうか?


下の方まで下りてくると、古墳群があらわれました。
約600基の古墳があり、県下でも最大級の群集墳と言われています。


ほぼ自然のままになっているので、気がつかないかも知れません。


最後は「山辺の道」に合流です。


見えているのは山ではなく「崇神天皇陵」です。


最後に龍王山を振り返りました。


龍王山は『万葉集』にも登場します。柿本人麻呂が
「衾道(ふすまぢ)を引手(ひきて)の山に妹を置きて山路(やまぢ)を行けば生けりともなし」
と詠った「引手の山」が龍王山と考えられています。
「山辺の道」にこの歌碑があります。

歴史に彩られた如何にも大和の国の山歩きでした。

※登山日 2025.3.25