はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

廬山寺の桔梗を撮りにいったのですが

2016-07-31 18:31:31 | 京都をぶらり
天気もいいので、京都をぶらりすることにしました。
今回は、廬山寺(ろざんじ)に桔梗が咲いているとのことで、出かけることにしました。
廬山寺は、京都御所の東側にある小さなお寺です。ここは紫式部が『源氏物語』を執筆したという邸宅址だそうです。



拝観料500円を支払い、中に入ります。写真にあるように、これだけの空間です。右側がお庭で、桔梗が咲いています。お庭もそんなに広くはありません。



お庭には入れないので、桔梗は近くで見ることはできません。持ってきたレンズも18~55mmなので、望遠がききません。お庭は静かに味わうものなんですが…。



ここで紫式部さんが『源氏物語』を書かれたのですか。実は、私はあまり『源氏物語』が好きじゃないもので…。(紫式部ファンの皆様、ごめんなさい。)一応、大学のシニアコースで1年間『源氏物語』を学んだのですが。基本的に、恋愛小説が好きではないからでしょう。



今日の京都は36度ぐらいあったかもしれません。それでもここは、時折吹く風が涼しく感じられました。夏には、簾がよく似合いますね。



このお庭は、案内書によると「平安朝の庭園の『感』を表現した白砂と苔の庭で、紫の桔梗が静かに花開く」とありました。
廬山寺の桔梗、どうも写真撮影を目的に行くところではなかったようですね。

せっかくなので、向かいにある梨木神社にもお参りしましょう。



この神社、萩が有名なところです。今はまだ、青もみじと萩で緑に包まれた世界が広がっていました。

実は、この梨木神社と京都御所にはさまれた道があるのです。高い木々に挟まれた木立のトンネルという風情です。京都のかくれスポットと言ってもいいでしょう。おすすめの歩道ですよ。



残念なことに、梨木神社の境内?に最近、マンションが建ってしまいましたが、おすすめの歩道であることにかわりはありません。

そろそろお腹が空いてきたので、おいしい定食屋さんに向かうことにします。


夏山にGOのはずが(続編)

2016-07-30 19:00:00 | 知らない街をぶらり
夏山にGOのはずが、天気が芳しくないので、登山は早々に諦めて、再び信州ぶらり旅になってしまいました。
働いている頃は、日程が優先したので、雨でも登山をしたものです。今は、天気が選べる身分になったのですが、その天気に嫌われたようです。昔から、自分は「雨男」ではないかと思っていた(他人も思っているようです)のですが、最近はかなり改善されて「曇男」ぐらいになったようですが、やっぱり「晴男」になりたいです。

さて、乗鞍高原にやって来ました。お蕎麦をいただいたら、次は温泉です。
乗鞍温泉といえば、今から30年ほど前に、はじめて乗鞍を訪れたときに、人ひとり入れる湯船のみの露天(だったと思うのですが)の温泉に入った記憶があります。今は無くなったようですが、それがひょっとして、今の「せせらぎの湯」かもしれませんね。(自信はありませんが)


今回は先客がいたので、入るのを諦めました。お金はいらないし、お湯は白濁だし、いいところなんですが、なにしろ狭いもので。
ということで、「湯けむり館」にやってきました。


ここも久しぶりに訪れたのですが、場所が移動していました。聞くと、3年前に移ったそうです。今は駐車場の奥に建っています。前の施設では、内風呂がたしか桧の浴槽だったと思うのですが、今はタイルになっていました。


さて、お蕎麦も食べて、温泉にも入って、ゆっくりと乗鞍を楽しんだので、今回はこれで帰ることにしましょう。道路端のお花に別れを告げて乗鞍高原をあとにしました。


帰路は、158号線で高山に出ることにしました。途中、安房峠がありますが、今回は旧道の峠越えのコースで行くことにしました。13万キロ走った愛車のエクストレイルに頑張ってもらいましょう。
安房峠の旧道を走っていて、こんな道を大型の観光バスやらトラックが、よく行き来したもんだと感心してしまいます。秋の観光シーズンには、ここを抜けるのに6時間もかかったという話が残っています。幸い私は、いつもスムーズに越えていましたが、係の人が誘導していた光景は覚えています。今では安房トンネルで、あっという間に峠を越えてしまいます。

ジグザグのつづれ道を走って、峠のてっぺんにやって来ました。途中には、中ノ湯温泉がありました。トンネル工事に伴う水蒸気爆発で現在の場所に移ったのですが、以前は釜トンネルの近くにありました。その頃、山から下りてきて、国道沿いの露天風呂に浸かりながらバスに手を振った思い出があります。
峠の標高は1790メートルで、県境があります。下の写真は、長野県側から見たものです。


これは、岐阜県側から見たものです。晴れていれば、穂高連峰が見えると思うのですが…。


この安房峠は、古くから信濃と飛騨を結ぶ街道でした。両国を結ぶ道は野麦峠を越える野麦街道が本街道のようでしたが、安房峠も脇街道として活用されたようです。峠にはお地蔵さんが、旅人の安全を見守るように、ひっそりと立っていました。(気になったので、お地蔵さんのことを調べると、昭和13年に国道ができた頃に造られたようでした)


古安房峠と言われる旧道が通っていたのは、今の安房峠より少し南の安房山と十石山の鞍部だったそうです。この旧道も「鎌倉街道」と呼ばれたそうです。(朝日新聞社発行 朝日選書『峠の歴史学ー古道をたずねてー』服部英雄著に詳しく書かれています)
今では、こちらの方が本街道になって野麦峠は観光客しか訪れなくなりましたね。これも時のうつろいというか、歴史のおもしろいところなんでしょう。
安房峠から見た安房山(2219メートル)


そろそろ大阪に帰るとしましょう。


※この日(7.28)、甲信が梅雨明けをしたということでした。(ほんまかいな?)
今、週間天気予報を見ても、来週も傘マークが並んでいるのはどうしてでしょう?それでも、いつかは天気が続く日が来るはずです。その時には、また再挑戦するつもりでいます。でも、お花畑の見頃は終わってしまうかもしれませんね。

夏山へGOのはずが

2016-07-29 19:19:19 | 知らない街をぶらり
27日(水)の夜、天候に若干の不安を残しながらも大阪を出発しました。
めざすは、上高地です。そこから蝶ヶ岳に登る準備も万端です。

中央道を走っていると、中津川を過ぎたあたりから雨が降ってきました。(まあ、今夜の雨は想定内のことです)
急ぐ旅でもないので、駒ヶ根サービスエリアで仮眠をとることにしました。
そして、明け方に眼を覚まして車外を見ると、やっぱり曇っていました。サービスエリアから見えるはずの、中央アルプスも南アルプスも雲の中です。「上高地ライブカメラ」をチェックしても、穂高岳に雲がかかっています。「山の天気予報」をチェックしても、曇りつづきの予報です。
この時点で、まず蝶ヶ岳登山は諦めましたが、(蝶ヶ岳は頂上からの眺めが命なのです)せめて上高地までは行こうと出発しました。

松本まで走ってくると、山の様子もわかります。北アルプスのあたりは雲に包まれたままです。この時点で、上高地も諦めました。行ったところで、穂高岳の勇姿が望めないのは目に見えています。昔のCMではありませんが「穂高の見えない上高地なんて、クリープの入ってないコーヒーみたいなもんですから」ね。それに駐車代やバス代やらもムダになりますしね。

ということで、せっかく信州まできたので、またまた信州ぶらり旅をすることになってしまいました。
気が付くと、安曇野あたりまで来ていました。ここは4月に桜と道祖神を撮りに来たところです。


桜の頃は、写真を写す人で賑わっていましたが、今はひっそりと静かな時間が流れていました。後ろに見えるであろう常念岳も厚い雲の中です。


4月に行ったときはこんな感じでした。(4/14「安曇野カメラ散歩(その2))

もう少し行くと、カラーの道祖神がありました。


安曇野に行けばよく立ち寄る、蕎麦屋さん「そば処常念」のそばです。(一応シャレです)


そのあと、近くの道の駅「アルプス安曇野ほりがねの里」に寄ると、野菜がたくさん売っていました。最近、道の駅ではよく見かけることですが、人がたくさんいるので私ものぞいてみることにしました。結果、たくさん買っちゃいました。私は台所をしないので野菜の値段には詳しくありませんが、全部で1197円でした。安いですよね?


ジャガイモ・タマネギ・ナス・キュウリ・トマト・トウモロコシです。なんか信州まで野菜を買いにきた旅みたいになってしまいましたね。

私の中で信州と言えば、アルプス・温泉・お蕎麦となるのですが、アルプスが消えたからには、残りの二つをクリアーしなければ信州にきた甲斐がありません。(信州と甲斐はとなりですが…)
そこで向かったのが乗鞍高原です。国道158号線を高山方面に向かって走ります。トンネルをいくつか抜け、乗鞍高原への分岐を左折して、どんどん上っていきます。


まずは、お蕎麦です。以前にも寄ったことがある「中之屋」という、水車が目印のお店です。ここのお蕎麦は水車挽きのお蕎麦だそうです。たしかに美味しいです。


お腹も満たされたので、次は温泉です。乗鞍高原の観光センターの建つあたりまで来ると、展望が広がり、目の前に乗鞍岳がドーンと迫ります。


目の前に広がったのは、残念ながら雲に隠れた乗鞍岳でした。今回はここまでです。
(つづく)

天神祭(お囃子も一緒に届けたいのですが)

2016-07-27 19:00:00 | 大阪のまちをぶらり
「天神祭といえば、船渡御と花火が有名ですが、昼間の陸渡御も見応えがありますよ。」というところまで書いて、去年も書いたよなとブログを見てみると、やっぱり同じことが書いてありました。(15/7/25 「地車囃子にさそわれて」)
ということで、やめようかと思いましたが、せっかくなのでつづけます。(去年の写真の方が良かったかな)


おなじみ催太鼓を打つ願人(がんじ)です。


つづいてやって来たのが、地車です。「チキチンチキチンチキチンコンコン」と威勢の良い鉦と太鼓が響きます。


細い道を行列がゆくので、目の前で見ることができるのが陸渡御のいいところです。


軽快なお囃子にのって、獅子舞、笠踊りとつづきます。


催太鼓にしても、あとの地車の天神囃子、笠踊りなどは、お祭りの「音」が聞こえてこそウキウキとお祭り気分になるものですが、写真ではうまく伝わりませんね。


今年の天神祭は、月曜日で雨の予報だったせいもあるのか、人出は昨年よりも少なかったようです。
船渡御や花火も見たかったのですが、夜は用事があったので見られませんでした。(すごい人出なので、いつも遠慮してますが…)
今年は祇園祭を見に行けなかったのですが、天神祭はなんとか見ることができました。日本には、どこのまちに行っても、ご当地の祭りがあります。そんな祭りを訪ねる旅も楽しいでしょうね。


※今夜から信州方面に旅に出ます。天気が良かったら山にも登りたいと思っています。ということで、少しだけお休みします。

比叡山延暦寺を訪ねて(後編)

2016-07-26 19:30:00 | カメラ紀行
比叡山延暦寺の東塔地域から西塔地域に歩いています。
日がさしたり、かげったりの天気ですが、「光と影」を写すには、やはり天気にかぎります。

祠を過ぎて、長い階段を下ると山王院があります。


紫陽花がもう終わっているのか、それともまだ咲いているのか、さすが比叡山の紫陽花です。暑い日でしたが、山の上はけっこう涼しかったです。


参道の両側にはたくさんの燈籠が並んでいます。


この山王院でけっこう粘りました。大きな噴水風の水桶?のようなものがありました。


鳥居と祠ですが、どうしても祠の屋根が光ってしまいました。


木立に囲まれた修行の地、常行堂です。となりの法華堂には「修行中につきお静かに」と書かれたはり紙がありました。


西塔エリアの中心、釈迦堂です。


釈迦堂の横にはお地蔵さんがひっそりと佇んでいました。


東塔地域の先に横川地域があるのですが、歩くと1時間半かかるとのことなので、今回はここまでです。

「光と影」をとらえようと努力したのですが、まだまだですね。これからも修行に励むことにします。