「発送電分離ですべてがうまく行くのだろうか?」で指摘しておりますように発送電分離することで全てが解決するような主張があります。現状がベストではないことは明らかでしょうが、現状の形態でできることもありそうです。発送電分離論の中にも色々な形態があるようです。ことは一国のエネルギー政策の根幹に関わることです。よくよく議論してもらいたいものです。
真冬に真夏のことで恐縮ですが、真逆のことを思うのも人の常ということで・・・。
夏場の電力ピークの発生要因は言うまでもなくエアコンです。ピークカットのためデマンドコントローラー(デマコン)を導入し、エアコンを自動制御することはよく取られる手法です。制御自体は比較的簡単な仕組みで実現できますが、その結果たるやなかなかどうして大変なものがあります。例えば、南向きの部屋と北向きの部屋を考えていただければ分かり易いかと思います。一律の制御を行うとどのような結果が発生するか容易に想像できると思います。
電力のピーク時だけ電気料金を上げれば、簡単にピークカットできると仰る方がいらっしゃるようですが、そんなに簡単なものではありません。
<参考> 「デマンド管理による省エネルギー」「エアコンの省エネルギー」「温度管理によるエアコンの省エネルギー」「朝日新聞に掲載された、田中優氏の主張について」