エアコンの省エネにとって最も大切な要素は温度管理です。冷房28℃、暖房20℃といった政府推奨温度というのがあります。これより強めに温度設定していることが多いのではないかと思います。
エアコンの省エネを考える場合、エアコンそのものを高性能化することとエアコンの使用方法を改善することが挙げられます。同じ使い方であれば高性能なエアコンが省エネになります。(但し、COPだけで単純に比較することには疑問を呈します。部分負荷特性も考慮した、より実態に即した比較が望ましいと考えます。)
いくら高性能なエアコンでも使い方を誤れば、省エネになりません。これは車の運転から容易に類推できるでしょう。1300ccと2000ccの車を比較した場合、同じ乗り方ならば1300ccの車の方が燃費が良いといえます。2000ccのエコドライブと1300ccの乱暴な運転の場合を比較した場合には、2000ccの方が燃費が良いかも知れません。
エアコンの場合のエコドライブが、政府推奨温度に当たるということになります。
エアコンに後付で「間欠運転装置」なるものを取り付け省エネするといった製品が売られております。これに関して、私はいささか疑問を感じます。詳しくは、「エアコンの省エネルギー」「空調機制御方式-その2(間欠運転)」「空調機制御方式-その3(間欠運転の補足説明)」をご参照ください。
<参考> 「温度管理によるエアコンの省エネルギー」「設備改修による省エネルギー」「エアコンの間欠運転と連続運転の節電効果比較-(財)電力中央研究所 システム技術研究所」