緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

子育て講演会(平田敏子先生その1)

2011年01月29日 13時56分45秒 | 研修会・セミナー

平成23年1月27日(木)

晴れ渡った空、久し振りに薄日が射して穏やかな日です。

でも、気温が低く、底冷えがします。

今日は、平成22年度第286回子育て教室 第9回オヤジ講座 共催

母の会主催の親育ち・子育ち 子育てセミナー『子育て講演会』がありました。

    受付: 9:40~  開会:10:00~

演題:『小さな心の叫びを聞いて』

講師:平田敏子先生

会場:緑ヶ丘第二幼稚園 2F ホール  司会進行:坂本英子

 

        平田敏子先生 のプロフィール

 昭和17年東京にて誕生。当時は、お父様が東京で教員をなさっていた。

 2歳の頃、東京大空襲の前にご両親の故郷の北九州へ戻った。

 福岡教育大学卒業と同時に北九州市門司区の鎮西女子高校(現敬愛高等学校)の

数学の教師になり4年間勤務。

 その後、福岡県の教職員に採用され、福岡市板付小学校に赴任。

 また、4年後、北九州市の教職員採用試験に合格。

 以後、北九州市内で教育のスペシャリストとしてご活躍。

 八幡西区黒畑小学校や門司区大里柳小学校の校長を歴任されて平成16年3月に

定年退職を迎えた。

 退職後は、日本有数のカルスト台地平尾台の麓の自然ゆたかな場所にある

北九州私立東谷市民センターの館長として地域の生涯学習活動やコミュニティ活動

及び保健福祉活動に2年間ご尽力。

 その後、平成17年7月、ご自身が初めて教鞭を執られた敬愛学園高校の

附属敬愛小学校の校長職を命じられ2年間勤務されてご退職。

 その後、教育現場から退き、現在まで多くの趣味を満喫していらっしゃいます。

 幼少から抹茶を好まれ大学入学と同時に茶道部へ入部。

正式に茶道(表千家流)を始めた。今も1月に3回、お稽古に通っていらっしゃいます。

また、茶道と同様にピアノにも幼少時から興味を持ち、こちらも1月に2回、お稽古している。

 その他に、平均年齢73歳男性30人女性50人で構成されている合唱団

『童謡・唱歌 かたりべの会』の一員として毎週木曜日に北九州市小倉北区大門の

北九州市立生涯学習総合センターで団員の方々と

明治・大正・昭和の時代の童謡や唱歌を練習し、

毎年7月に北九州ソレイユホールでの定期演奏会に出演されています。

 

    平田敏子先生 6つの提案

一、朝食を摂らない子   

   毎朝、「きつい」といって保健室へ

二、さびしい子

   ちょっかいを出しいたずらをする子

   4階のトイレの窓から飛び降りようとする子

   ひとの気を引いて構ってもらいたい

   母親の帰宅が遅い子

   おばあちゃんに預けられていた子

   不憫な子と甘やかされ靴のひもも結べない子

   祖父母のお金を盗む、万引きする子 他人に物をやり遊び相手になって貰う子

   愛情が欲しかった子 物を与えるより心を与えて欲しい子

   「まず、抱っこしてね、お母さん。」

   「悪かったね。寂しかったね、ごめんね。」と言ってしっかり抱く。

   二度と盗まないようになった。

   不登校の5年生の女の子、家庭訪問。一人で暗い部屋にいて本を読んでいる。

   部屋にはカップヌードルの食べ殻がごろごろ。

   「まず、抱っこしてね、お母さん。」

   「マア先生、こんなに大きな子を 抱っこやら しきらんが 」

   「かかえあげなくていいから、まず、抱っこして。」

    2年生の女の子も不登校だったが、休まなくなった。

   「この子が静かにしているから、仕事に行けるでしょう」

   「子どもが、黙ってガマンしてくれているから、出かけられるのでしょう。」

   子どもの心の叫びを汲み取って欲しい。

   親は、心からわが子を抱きしめてあげよう。

   弟ばかりをいじめる6年生の兄

   「おかあさん、おにいちゃんと弟を比べて 叱り付けていませんか。」

   「夜、寝る時に、一緒に寝て抱っこしてやって。」

   いじめなくなった兄

三、甘い親   

   わが子に注意したり、叱ったり出来ない親、

   5年生男の子、不登校家庭訪問。本箱いっぱいゲームがある。

   友達もゲームしに来るが、一言もものを言わないで、一日中ゲーム漬け。

   夜中にアイスクリームを食べたがる。母親は、だめといわずに買いに行ってやる。

   叱ると切れる子どもに毅然として叱かれない。

   父は添乗員の仕事で、滅多に帰ってこない。茨城のおばあさんに預ける。

   幼・3年・5年の3人の男の子は、一日も登校してこない。朝9時まで寝ている。

   起こそうとしてもベッドにしがみついて起きない。

   夜遅くまで、ゲームばかりして、お父さんは運送業で、深夜しか帰らない。

   生活リズムが壊れている。

   「おかあさん、子どもは何時に寝かせていますか?」

   子どもの成長ホルモンは夜10時~ 熟睡している時に出るのですよ。

   遅くとも、9時には寝かせましょう。

   お父さんとの話し合いで、

     父親が、決まりを作って厳しく 規則正しい生活にした。

   やっと、子ども達は学校へ通えるようになった。

 四、ガミガミうるさい親

  1~2年は大阪にいた。転勤で北九州に来た。母親は、躾を良くしている。

   環境が変わりイライラしてる。

   ストレスが溜まり、3年生の終わりごろから5年生の終わりまで不登校になっていた。

   「転勤して来たら、急に友達が悪くなった。誰誰が悪い。」人のせいにする母親。

   子どもが帰宅するや否や宿題を完璧にさせて、塾へと追い立てる。

   お手伝いもさせるが、キチンとしないと、厳しくガミガミ叱り付ける。

   そうでないとお父さんがかんしゃくを起こすから。

   両親に、子どもとの接し方を変えてもらった。

   良いところを探して務めてほめる。6年生になってからは、やっと教室に入れるようになった。

   転校してきた4年生のみっちゃん、テストの時に大暴れする。

   一番が分からないと、直ぐにパニックに。大きな声を出して、「わからん!」と、大騒ぎ。

   「一番の問題がわからんやったら二番からしていいんよ。」と言っても

   裏返して自分の顔を描いて、ゲンコツする絵を描く。

   「みっちゃんが悪いんよ!」と、鉛筆で描いたその自分の顔をツンツン突き刺す。

   「親戚は皆東大出だから、この子も…」と、親は期待している。

   5年生になって、また今度は大分に転校した。中学生になってあの親から手紙が来た。

   「自分の手に負えなくなって、反省している。」

   「ガミガミ言うと気持ちがゆがんでくる。」

 

                         その2に続く

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