緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

新年の抱負は?初夢は?

2011年01月02日 17時28分14秒 | 教育

 平成23年1月2日(日)快晴、穏やかな天気、小春日和!

皆様、どんな初夢をみましたか?

今年はどんな年になるでしょうか?

また、どんな年にしたいでしょうか?

今年の 抱負を、具体的な目標を、ご家族と話し合いましたか?

 

さて、こんな新年の抱負はどうでしょうか?

私の尊敬する藤森先生のブログからの情報ですが、

「たいへんよく できなくても いいんです。」

これは、ハンコの文面です。

 

日本新聞協会は、

2010年度新聞広告クリエーティブコンテストの最優秀賞に、

武重浩介氏(電通)の作品「元気にさせるハンコ」を選びました。

小学生の頃、誰もが「たいへんよくできました」というハンコをもらいました。

というより、もらうように努力をしました。

それは、学校で望む答えを書いたときにもらえるハンコでした。

このコンテストに応募した武重さんがこんなコメントを書いています。

「このハンコが象徴するようにたった一つの答えにたどりつくことが正解だと

教えられて育ってきました。

でも人生において正解を求めても幸せにはなれないんですよね。

そもそも正解なんてないんですから。私たち一人ひとりが

身近に元気になれる要素をもっているはず。

そんな身近にある幸せに気づいて元気になってほしい。

そんな思いをこめて制作しました。

いろいろ言いましたがざっくり言うと、

「出来の悪い自分が元気になれる原稿」

をつくろうと思いました。」
taihenyoku.JPG
 今年のコンテストは「元気」をテーマに、公募されました。

 

昨年は「絆」がテーマで、

「さみしくなったら‥」が受賞したのでした。

この作品を覚えている人は少ないかもしれませんが、

かなり省略されたシングルラインで書かれた人物が自分のへそを眺めている絵です。

作者は、こんなコメントを書いています。

「人のカラダは、使わない部分はだんだんと退化していくはずなのに、

生まれる時にたった一度しか使わないおヘソが一生消えないのはなぜだろう、

という会話からはじまりました。

人は孤独なときほど、絆を感じたいものです。

大げさなことではなく、おヘソを見るというちょっとした行為が、

そのきっかけになればと想いを込めました。」

 「今年の「たいへんよく できなくても いいんです。元気であれば、いいんです。」

についての審査員の批評も合わせて新聞に掲載されていました。

それは、まさに今の時代の課題が込められています。

 

副田さんは

「右肩上がりが難しい現代社会で、価値観をどこに持って行くか。

この作品は、すべてが100%満点である必要はなく、

物差しは一つでないというメッセージを出しています。」

確かに、「よくできる」という価値観はどこにあるのでしょうか。

同じように「よい子」というのもどのような子を指すのでしょうか。

それは、往々にして大人に都合のよい子であることが多いのです。

子どもというのは、

動き回ることが好きで少しもじっとしていませんし、

キョロキョロとあちらこちら 好奇心を持って 眺めますし、

探究心を持っていろいろなものを触ろうとしますし、

じっと人の話を聞くよりも 自分からいろいろと話したがります。

しかし、それらのこどもに特有の行動は、大人が子どもを叱る主な項目です。

 

また、一倉さんは

「今の状況下では、

“なぜ元気を出さなくちゃいけないの?僕らも大変なのに、頑張っているのに”

と感じている若者が多いのかもしれませんね。

この作品は、競争社会へのアンチテーゼ、掛け声よりも暖かい肯定など、

やはり時代の体温をうまく表したメッセージだと思います。」

いまだに子どもたちは競争社会へと駆り出されています。

競争が必要ないとは思いませんが、

今行われている競争は、切磋琢磨で自己を高めるのではなく、

相手を打ち負かすことを目指します。

 

今を頑張っている子どもに対して、

それぞれの特性を生かす社会をつくり、

その特性から貢献し、ともに協同して生きていく社会

を目指す時期に来たと思います。

そのような評価をしたのが児島さんです。

「やさしさや人との関係を重視して、

“愛”“絆”といった過去のテーマに通じる表現が、

応募作品には多かったのが印象的です。」


時代の変化に、保育、教育は先行していかなければなりません。

 

さて、あなたは

「たいへんよく できなくても いいんです。」

というこのハンコを

わが子や周りの人たちに たくさん押してあげることにしますか?

成績や結果だけを問題にするのではなく

つねにプロセスを見守り、

その努力の道筋を共に辿り、励ましながら

「たいへんよく できなくても いいんです。」

という余裕を持った気持ちでいると、

本当にこどもたちも元気になってきそうですね。

 

諸外国に比べて、自己肯定感の少ない子供が

統計のデータでは、日本には驚くほどたくさんいます。

日本の子供たちは、なぜ 向上心ややる気をなくし、

朝から自信もなくして疲れてるのでしょう?

 

私たち一人ひとりが、身近に元気になれる要素をもっているはずなのに

普通は、それに気づかないで、見過ごしてしまい、首をうな垂れてしまい

自信喪失状態になりがちでしょう。

 

夢も希望もなくしている子どもたちに、どのように接していますか?

是非とも、

「たいへんよく できなくても いいんです。」「それでいいんだよ。」

といった気分で、こどもたちのちょっとした頑張りも見逃さずに、

平成23年も 身近にある幸せに気づいて 皆が元気になってほしいものです。

 

英語で「all right」という意味は、「そのままでいい。」

子どもたちも無理やりに年齢不相応に詰め込んだり背伸びさせたりしないで、

そのままでいいんです。

大人が、子ども一人ひとりの特性を認め、

「それでいいんだよ!」と言葉をかける事で、

それが自信につながり、自己肯定感を高めて

元気に過ごす事ができるようになるのですね。

 

まだ初夢をみていない人、夢を…

こども達には、特大サイズの夢を持たせてあげてください。

 

おとなが、夢を語っていないと、こどもも真似して、

その気分が伝染し、夢も希望も無くしてしまいます。

 

あこがれのモデル(=父母が多い)の 家庭教育は、

少年よ大志を抱け!

 

身近に、あるいは偉人伝や、ニュース報道からでも

この人のようになりたい!

と憧れて目指す人がいないのは、可哀想! 

 

夢は実現させるためにある!

あと一歩の努力で、あと1mm先に、あと一息で手が届くのに

あきらめたり、無理だと言って じっとしていては夢のままで終わります。

 

 


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