緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

母の日とカーネーションとこどもの日

2008年05月09日 05時20分09秒 | 季節の風物詩・旅・地理・歴史・建築

平成20年5月9日(金) 

今年も、「母の日」が目前になりました。 

今から約100年前、1907年アメリカ合衆国で 

アンナ・ジャービスと言う女性が、

母親の命日5月9日に彼女の追悼式を開き、

その式で母ミセス・ジャービスが好きだったという

白いカーネーションを捧げ、式の参加者に母を偲んで

一輪ずつ手渡したのが始まりだと言われています。

 彼女の母、ミセス・ジャービスは早くに夫を失い、

残された娘二人(そのうち一人は盲目だったと云われています)を

苦労して育て上げました。

また彼女は敬虔なメソジスト派のキリスト者でもあり、

26年にも渡り教会で日曜学校の教師を努めたほどでした。


母を亡くしたミス・ジャービスは

苦労して自分たち姉妹を育ててくれた母

(過労による死だったとも伝えられています)の恩を忘れず、

母の徳を偲ぶためにこのような会を開いたと云われています。

 カーネーションを参列者に手渡したのは、

生前のミセス・ジャービスが日曜学校で

「母の恩の深さを人々に悟らせる方法を考えましょう」

と話していた事を思い出し、

母の恩を、母の愛したカーネーションに込め、

この花に母の恩の深さを象徴させたものと思います。

「母の日」の広がり

ミス・ジャービスの追悼会の模様が噂となり、

米国初の百貨店経営者として知られた実業家であった

ジョン・ワナメーカーもこの話しを知りました。

母の日の主旨に賛同したワナメーカーは翌1908年に、

早速自分の経営するシアトルの百貨店で「母の日」の催しを行い、

ミス・ジャービスの行いを盛んに顕彰し、これが徐々に全米に広がって行きます。

この年の催しにおいては、ミス・ジャービスの提案で、

母の存命する者は、赤いカーネーションを、

母を亡くしたものは、白いカーネーション

胸に付けるようになったと云い、

これが慣習化して今の母の日まで受け継がれています。

「母の日」の祝日化

ミス・ジャービスは、当時の有力政治家に

手紙で「母に感謝する日を祝日にすること」を訴え続け、

これがウィルソン大統領にまで伝わるところとなり、

大統領からの提案という形で「母の日」を祝日にする事が議会に提出され、

1914年に正式に祝日として認められることになりました。

 この点については、ウィルソン大統領もまた牧師の家庭に生まれ育った

敬虔な信者であったという事も、幸いしたのかも知れません。

 

「母の日」とカーネーション

白いカーネーションはイエスとマリア
赤いカーネーションは復活したキリスト

 母の日とカーネーションの関係については先に、提唱者のアンナ・ジャービスの母が好んだ花と紹介しましたが、それだけではなさそうです。

キリスト教とカーネーション

イエス・キリストが十字架にかけられた日、それを見送る母マリアが流した涙の跡に、一輪のカーネーションが咲いたと云われています。

 この故事から、キリスト教徒にとってカーネーションは「母と子」の関係を象徴する重要な意味を持つ花となったのです。
 ちなみに白いカーネーションは、十字架にかけられる前のイエスとマリアを、赤いカーネーションは復活したキリストをそれぞれ象徴すると云います。

敬虔なキリスト者であったジャービス母子がこの故事を知らないはずは無く、母の日の花としてカーネーションを選んだのは、単なる思いつきでは無かったようです。

神聖な花

実は、カーネーションはキリスト教以前から既に神聖な花とされていたようです。

カーネーションの原産地は地中海沿岸域だと考えられています。

そのため、地中海沿岸のギリシャでは古くから

この花は様々な行事で使われたようです。

ゼウスの祭り」には、この花で作った冠をかぶる習わしがあったとか。

また、ギリシャの文明を継いだ古代ローマでは

カーネーションを「ジュピターの花」と呼んでいたそうです。

現在の花の名前、carnation

王冠を意味するcorona(コロナ)に由来すると考えられます。

その花形が王冠の形に似た花と言うことです。

またこの花で冠を作ることもあり、これもまた「コロナ」と呼ばれたそうです。

花自身はcoronation(コロネーション=戴冠式)と呼ばれ、

これがなまってcarnation(カーネーション)となったようです。

 

日本における「母の日」

 日本において母の日は、キリスト教教会を中心として徐々に広がった

と云われていますが、定着したのは戦後の昭和24年頃です。

 元々カーネーションは、

母の恩を忘れないように自分の胸に飾るものでしたが、

何時の頃からか「母に贈る花」になってしまいました。

これはやはり 一人に[一輪]より、一人に[花束一つ]の方が、

花屋さんには都合が良い?というような

実利的な問題からの変化でしょうか(考えすぎ?)

 

余 談   日本のもう一つの母の日

 
祝日法に書かれた文面を読むと
 
5月5日の「こどもの日」は、
 
日本においては「母の日」なのじゃないか?と思えます。
 
法律の文面に書かれた「こどもの日」の意味の記述は、
 
 「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
 
となっています。   

          皆様、 どう思いますか?

 
    お陰様で、私の母は健在です。
 
    幼児教育に熱中して取り組み、毎日、幼稚園の中をくまなく
 
   巡回し、こども達のげんきっ子パワーを貰っているらしい。 

      前園長と共にこども達の『心の成長』を楽しそうに目を細めて

   眺めては、朝晩「園児や職員の安全確保」や

   「保護者」の身になって全てが順調に

        段取り良くすすむように手配をして、

   より良い園になるように、発展と成功と充実をお祈りしています。

   願わくは来年も再来年も、
       「赤いカーネーション」を飾れますように。

 

カーネーションの花言葉

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「真実の愛」「愛情」「情熱」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「尊敬」「純潔の愛」
ピンク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「感謝」「上品・気品」「暖かい心」
黄色 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「美」「嫉妬」「愛情の揺らぎ」「友情」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「誇り」「気品」

種類

カーネーションには、主に2種類の形があります。

・スタンダードタイプ(大輪): 1本の茎に1つの大きい花を咲かせるタイプ。
・スプレータイプ: 1本の茎に枝分かれした茎に、小ぶりの花を咲かせるタイプ。 

私は、母には 今年は、ブラウスと花束を…と考えています。

 


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