晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

撫子

2008年07月30日 | 日記




本日7月30日の誕生花のひとつに「撫子(ナデシコ)」があります。
撫子の花言葉は “純粋な愛・無邪気”
(情報は、かわうそ@暦さんのwebサイト『こよみのページ』から得ました。)

上のイラスト画像は、ちゃちゃさんの素材サイト『十五夜』よりおかりしています。



撫子というと、『源氏物語』に登場する姫君 玉鬘のイメージがあります。

以下は『源氏物語』<帚木(ははきぎ)>巻にて 常夏の女(のちの夕顔)が頭中将に宛てて詠んだ和歌。

 山がつの 垣ほ荒るとも 折々に
  あはれはかけよ 撫子の露


頭中将に対して、頭中将との間に生まれた娘(=撫子・・・のちの玉鬘)を可愛がって欲しいという意味です。





当サイト内のコンテンツのひとつ “『源氏物語』~玉鬘の物語~”は、撫子の花の素材を使わせていただいています。





清少納言の『枕草子』第六十五段 草の花は も見てみましょう♪

草の花は なでしこ。唐のはさらなり。やまとのもいとめでたし。

(草の花は 撫子(ナデシコ)。唐撫子(カラナデシコ=石竹<セキチク>)は言うまでもない。日本の撫子もとても素晴らしい。)


と清少納言は一番に撫子を挙げています。

清少納言は同じく第六十五段で“夕顔”についても述べているのですが、それはまたの機会に。




撫子の花って可愛いくて私も好きです。


■『源氏物語』本文引用:渋谷栄一氏のwebサイト『源氏物語の世界』
■『枕草子』本文引用:「新編日本古典文学全集 18 枕草子」(小学館 発行)





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