晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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【本】「紫式部集―付 大弐三位集・藤原惟規集」と「藤原道長」

2010年08月23日 | 本・漫画
今日は別々に注文していた本が2冊同時に届きました。
「紫式部集―付 大弐三位集・藤原惟規集」 (岩波文庫)「藤原道長 (人物叢書)」です。



「紫式部集―付 大弐三位集・藤原惟規集」 (岩波文庫)は古本。
初版は1973年発行。今回GETしたのは、1997年2月17日発行の第11刷です。

紫式部の娘である大弐三位(だいにのさんみ)の歌集『大弐三位集』が見てみたかったんですよ~。
最近、なんとなく興味の範囲が広がって大弐三位は何者だろう・・・とも思っているので、まずは歌集からと思いまして♪

※大弐三位=藤原賢子(ふじわらのかたこ・かたいこ・けんし)。
夫が大宰大弐(だざいのだいに)で、自身が三位(さんみ)の位に叙されたため、大弐三位と呼ばれています。


大弐三位は、夫の赴任先である大宰府を訪ねてもいます。


↓『大弐三位集』にはこんな歌も収載。筑紫で詠んだ歌。↓

かまど山 ふりつむ雪も むら消えて 
  いまさわらびも もえやしぬらむ




※かまど山=大宰府政庁の北東にある山で、御笠山(みかさやま)・宝満山(ほうまんざん)とも。大宰府の鬼門を護っています。
標高829,6メートル、昔から霊峰として崇められた山で、現在も多くの登山者が訪れています。

この大弐三位の歌を知ったとき、見知った山が詠まれていることに感動しました。





山中 裕
吉川弘文館
発売日:2007-12


藤原道長 (人物叢書)も、すでに持っているような気がしていたんですが、そういえば読んでいなかった・・・と気づいて、ちょうどAmazonギフト券をもらったところだったので注文。←ちゃっかり

まだ、拾い読み程度ですが、情に熱くてせっかちさんという印象。
末娘の嬉子が出産後、亡くなる場面での道長の悲しみは人として胸が苦しくなります。

一条天皇の中宮・彰子(上東門院)は、ふたりの皇子をもうけたけれど、できれば母として、娘<内親王>も欲しかっただろうなぁなんて思ったり。

道長を主役にNHKで大河ドラマをやって欲しいですね!(笑)




当方のサイト内、こちらもどうぞ。
『花橘亭~源氏物語を楽しむ~』「紫式部について」「大弐三位藤原賢子について」





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