本のご紹介です。
瀬戸内寂聴さんによる小説
「月の輪草子」を読了。
90歳の清少納言がかつて宮中で
中宮定子に仕えていたことなどを思い出すままに語ります。
時系列がバラバラですが
平安時代の歴史を多少知る者が読むと
「コレはあのことね!」とわかるような
いろいろなエピソードが網羅されていて
おもしろく読みました。
正直に申しますと
もっともっと中宮定子と清少納言とのウイットに富んだ
会話や心の通うやりとりを読みたかったです~~。
清少納言が父である清原元輔を心から慕っている様子が
微笑ましかったです。
作中、清少納言は花山帝について
“わたしに紫式部のようなものがたりを書く才能があれば、
いつかこのお方を物語の中の人物として書いてみたいなどと思った”P82
と心中を語っています。
清少納言が見聞きした花山帝の姿を
物語として読んでみたいものです。
年老いて朦朧としている清少納言の語りは
ともすれば夢の中のできごとのようにも思えてしまうのですが
確かにあった中関白家の栄華を思うと切なくなります。
平安時代好きな方にはオススメしたい一冊です。
装丁も素敵な本。
瀬戸内寂聴さんによる小説
「月の輪草子」を読了。
90歳の清少納言がかつて宮中で
中宮定子に仕えていたことなどを思い出すままに語ります。
時系列がバラバラですが
平安時代の歴史を多少知る者が読むと
「コレはあのことね!」とわかるような
いろいろなエピソードが網羅されていて
おもしろく読みました。
正直に申しますと
もっともっと中宮定子と清少納言とのウイットに富んだ
会話や心の通うやりとりを読みたかったです~~。
清少納言が父である清原元輔を心から慕っている様子が
微笑ましかったです。
作中、清少納言は花山帝について
“わたしに紫式部のようなものがたりを書く才能があれば、
いつかこのお方を物語の中の人物として書いてみたいなどと思った”P82
と心中を語っています。
清少納言が見聞きした花山帝の姿を
物語として読んでみたいものです。
年老いて朦朧としている清少納言の語りは
ともすれば夢の中のできごとのようにも思えてしまうのですが
確かにあった中関白家の栄華を思うと切なくなります。
平安時代好きな方にはオススメしたい一冊です。
装丁も素敵な本。