晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年5月撮影 平安朝の年中行事 端午節句

2015年07月19日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女房の局~女房の日常・平安の遊びと菖蒲枕~ に引き続き、
2008年5月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿北廂において
『源氏物語』<蛍>より
「平安の年中行事 五月の節 端午節句」
の場面が展示されていました。


舞台は、六條院夏の御殿(おとど)の西の対に見立てられています。

<博物館レジュメより>
源氏36歳の夏、5月5日の端午の節を迎えた六條院
夏の御殿の西の対には多くの薬玉が届けられていた。
この夏の御殿には、花散里が後見となり、かつての源氏の
思い人であった夕顔の忘れ形見である玉鬘(頭中将と
夕顔の娘)が住まっていたからである。


五月五日には薬玉を贈り合う習慣がありました。




写真右側:薬玉を手にする玉鬘。袿姿。


贈られてきた薬玉。


蛍兵部卿宮から文が届けられました。
文は白い薄様の紙で、五月五日の節に合わせて
菖蒲(しょうぶ)の白い根に結びつけられていました。



薬玉を肘にかけた女童。
正装の汗衫姿


薬玉を母屋の柱に吊るす女房。
唐衣・裳姿。


薬玉を肘にかけた女房。
唐衣・裳姿。




源氏。
直衣出衣(のうしいだしぎぬ)姿。



屋根の軒に葺いた菖蒲(しょうぶ)




 四季のかさねの色目に見る平安の美意識 へ続きます。



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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年5月撮影 女房の日常・平安の遊びと菖蒲枕

2015年07月19日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

平安朝の年中行事 十五日粥 に引き続き、
2008年5月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

女房の局(つぼね)では
「~女房の日常・平安の遊びと菖蒲枕~」
展示されていました。


 平安の遊び~囲碁・双六・偏つぎ~



≪碁(ご)≫
上代に中国から伝来した遊戯で、囲碁と言うように相対す二人が
碁盤の升目に交互に白黒の碁石を置いて地を囲み、地を広く占めた
方を勝ちとする盤上競技。





≪双六(すごろく)≫
囲碁と同様、上代に中国から伝来した遊戯で、二人が相対し、
それぞれ十二枠の陣を示した双六盤を用い、盤の上に白黒の
石(駒)を並べて、相対する二人が交互に二個の「賽(さい)」
を「筒(どう)」に入れて振り出し、目の数だけ石を進めて、
先に全部の石を敵陣に送り終えた方を勝ちとする盤上遊戯。





≪偏つぎ≫
主として女性や幼少の者たちが、漢字の知識を競い合った遊戯で、
その遊戯方法は諸説あるが、漢字の旁(つくり)に偏(へん)を
つけて文字を完成させる、あるいは旁に偏を付けて読みを答え
させるなどがあった。





 平安時代の愛玩動物・猫



平安時代の猫は中国から輸入された、舶来の「唐猫(からねこ)」で、
宮中や上流社会で飼育された高級な愛玩動物であり、現在のような
野良猫は見られず、多くは綱を付けて家の中で飼われていた。

この時代の猫の鳴き声は「ねうねう」と記されている。





 菖蒲枕で休む女房





五月五日の端午節句を前に、四日の夜、菖蒲(しょうぶ)を
枕の下に敷いたり、菖蒲を編んで作った枕で眠ることで邪気が
払われるという風習があった。




オリーブ色文字は博物館レジュメからの引用です。





 平安朝の年中行事 五月の節 端午節句 へ続きます。




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